金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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大河ドラマ「光る君へ」♯11

2024-03-17 21:39:58 | 大河ドラマ「光る君へ」

まひろ、急に知能下がったな!?

道長に対して「北の方にしてくれるの?」「妾はイヤ」って

言ったりして。

……と思ったんだけど、これは為時パパが無職になったせいなんだな。

失職したうえ、兼家から「今後、為時が職に就くことはない」と断言され、

召使いは辞めていき、貧乏再び。

婿を取る年齢になっていたこともあって、将来への不安が募り、

わずかな希望にすがりたくなっちゃったんだ。

 

一方の道長は、前回、恋に現実逃避しようとしたのを

まひろにたしなめられて、政治の中枢にのし上がる決意をしたところ。

結局、生粋のぼんぼんだから、父親が失職することの切実さもわからないし、

「偉くなる=家柄のいい姫の婿になる」ということだから、

まひろの言ってることが矛盾していて支離滅裂にしか思えない。

これまで性格に非の打ち所がなかった道長も、そりゃ怒るよ……。

 

それぞれの事情が理解できる程度には、

これまでエピソードの積み上げがなされてきており、そつがない。

ドハマリはしないけれども、信頼して見ることができるドラマだよ。

 

怒った道長が倫子との結婚を希望、まひろは諦めて宣孝の妻に……

という流れなのかしら。

 

【その他いろいろ】

・倫子さま、身分をわきまえない厚かましいお願いは

 即座にはねつけるけれども、ちゃんとまひろのことは

 気にかけてくれてるんだよな……真性お嬢様。

 互いに事情を知らない倫子とまひろの恋バナ、地獄のようだった。

 

・狙った男を必ず婿にしてみせる、と言い切る倫子さまの強さ、

 やっぱり血筋ゆえのものだから、相手を知ったときの

 まひろのショック、相当なものだろうな……

 

・「ちゃんとスパイやってたんだから、仕事ちょうだい!」

 って兼家に直談判しにいくまひろ、賢いようでいて

 やっぱりこのあたりの機微は理解できないんだな。

 「間者を辞める」ということが「兼家に背く」ことだと、

 宣孝だけが理解していた……。

 

・「なぜ自分は宴に呼んでもらえない!」とストレートに文句を言う道兼、

 あっさり兼家パパに言いくるめられてる……。

 ちょろちょろのちょろ。

 満たされない承認欲求……ずっと可哀想。

 

・身の程をわきまえ、スペックを人の良さに全振りした道綱だけが

 今日の癒やし。

 同僚の顔を覚えておらず、挙動不審になっていたな……。

 

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58-63:最近読んだ本(記録のみ)

2024-03-17 13:50:02 | 24 本の感想
林大策『物語のあるまちへ旅に出よう』
 
エヌケン 『捨てればいいってもんじゃない』
 
モニカ・ルーッコネン『フィンランド人が教えるほんとうのシンプル』
 
 石村由起子『あふれる日々を、ととのえる。』
 
高橋ミナ『今日も明日も楽しい暮らし』
 
菅原佳己『日本全国ご当地スーパー 掘り出しの逸品』
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ドラマ:『ライジング若冲 「天才かく覚醒せり 完全版」』

2024-03-17 12:49:20 | 2024年に見たドラマ

『ライジング若冲 「天才かく覚醒せり 完全版」』

 

NHKオンデマンドにて。以前から気になっていたドラマ。

伊藤若冲・池大雅・円山応挙って、同時代の画家だったんだ……

というレベルで、美術史のことを忘れていた。

 

岩次郎がのちの応挙であることは、

オープニングで明かさないほうがよかったのでは?

一方的に若冲をライバル視してキャンキャン騒いでいた可愛い子が、

え、応挙だったの!?

という驚きがあったほうがよかった。

 

三人の天才画家の邂逅、芸術家の孤独、絵師と詩才を持つ僧侶の関係……と

好きな要素はたくさんあったのに、

なんだかのめり込めないまま終わってしまったのは、起伏が少ないから?

若冲、実家は太いし、絵でもさほど苦労せずにとんとん拍子に認められていくしな……。

苦労してないから、芸術家としての孤独も感じられず、

だからこそ、岩次郎が言うところの「大典に足下を照らしてもらっている」感も少なく、

二人の絆というか、BL的な恋情も伝わってこない。

急に二人の関係性に言及されて、「え、そうなの?」と戸惑ったくらい。

最後、岩次郎が大雅・若冲を抜いて番付でトップに躍り出たのも、なんで??

という疑問が残る(師と呼べる人を見つけたのであろうが)。

90分の完全版でこれだったということは、

尺に対して要素を詰め込みすぎだったのかしら。

完全版じゃない放送版?はもっと足りない感じがしたのだろう。

若冲の絵の魅力は伝わってきたし、フィクションとして面白いし、

好きな話だったから、もっとじっくり見たいところがいっぱいあった。

 

【その他いろいろ】

・中村七之助に「歌舞伎……私には縁のないもんや」って言わせたの、

 メタなギャグだったのか?

 

・応挙の犬、めちゃ可愛いよね。

 ドラマに出てきた豆柴も、とってもキュート。

 

・終盤の船のシーン、「伏見って言ってるけど、ここ、絶対近江八幡だ!」と思ったら、

 やっぱりそうだった。

 

・店の旦那さんと番頭さんと一緒に流しそうめん食べてる岩次郎、

 奉公人じゃないんか? 

 旦那さんが「絵師にするために預かった」みたいなこと言っていたけど、

 働いてない? 若冲の尾行ばっかりしてるし。

 

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