金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

ドラマ「95」♯1

2024-04-10 21:16:50 | 2024年に見たドラマ

第1話だけで、好きになっちゃった。

阪神大震災の後、地下鉄サリン事件当日から始まる

1995年の高校生たちの物語。

映像が映画的で、演出にもシナリオにも演技にも粗が見えず、

「気合いを入れて作りました!!」という意気込みを感じる。

 

1995年、私は主人公たちのちょっと下くらいの年齢で、ほぼ同世代。

チーマーとか、懐かしいね。

『池袋ウエストゲートパーク』の時代だ。

音楽もバリバリにドンピシャ世代。

曲を聴いただけで「あの頃」が押し寄せてきて、

音楽の力というのを感じてしまう。

 

第1話は、中川大志くん無双と言った感じ。

このところ、ずっと彼の出演作を見ていたのだけども、

すっかり彼のことが好きになってしまった。

今回、いきがって悪ぶってるボンボンの役なんだけども、

これまでのお坊ちゃん/エリート役とはまた別のキャラ立てをしていて、

その役ごとのかっこよさを確立している。

主人公役の高橋海人くんも、

完全に「アイドル」である自分を消して、

冴えない、鬱屈と焦燥を抱えた高校生になっていてお見事。

 

たぶん、当時の「1999年に世界が終わるかもしれない」という、

世間全体をうっすら覆っていたムードを知らないと、

理解しがたいところも多いのだろうと思う。

メインの高校生たちを演じているのは20代半ばくらいの俳優さんたちで、

1995年にはまだ生まれていないんだな~。不思議。

エンディングのメイキングも、とっても可愛い。

 

大人になった主人公の回想という構成をとっていて、

悲しい結末を想像させるような情報を差し挟んでいるのだけども、

翔太郎が早死にするという展開はやめてくれ~!!

(原作があるから変えようがないのだが……)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

70-74:最近読んだ本

2024-04-10 20:37:53 | 24 本の感想
 沖田円『丘の上の洋食屋オリオン』
 
初めて読む作家さん。
突き抜けたところ、新しいところはないけれども、
最初から最後まで安定した感じ。
女同士の関係の描き方が好み。
 
 
標野凪 『ネコシェフと海辺のお店』
 
上手い。
いま乗りに乗っている作家さん、という感じがする。
各話の登場人物同士がゆるやかにつながっているのも
読んでいて楽しいし、
魚と韻文の組み合わせにもオリジナリティがあってよい。
 
 
管野カラン「かけ足が波に乗りたるかもしれぬ」
 
Webで公開されていた短編読み切り漫画。
詩歌の持つ力。
こういうお話がきちんとTwitterで反響を呼ぶのが
なんだか嬉しい。
 
 
 toka『世界一 居心地の良い部屋の作り方』
 
著者さんのファンなので購入。
インテリアのセンスが好き。
料理や絵など、自分の好きなこと、楽しいことを
日常に取り入れた生活がとても良い。
 
 
コバシイケ子『台湾のすこやかで福のある暮らし』
 
カラフルな明るい写真に惹かれて。
また台湾行きたいな~。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする