
★★★★☆
【Amazonの内容紹介】
文学賞での華々しいデビュー、10万部超えのヒット、
そして相次ぐ映画化オファー。
人気作家への道を邁進していたはずの小説家は、
どうして筆を執ることすら許されなくなったのか?
著者が自らの作家人生を自虐的に再検討しつつ、
あとを絶たない小説家志望者への教訓を紡ぐ。
名だたる大手出版社で本を出してきたからこそ語れる
業界の裏事情も満載。
編集者たちとの赤裸々エピソードで、
知られざる〈小説家のリアル〉が明かされる。
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kindle unlimitedにて。
たぶん、どんな仕事をしているかによって感想が大きく変わる本。
筆者に近い仕事、すなわち、オファーを受けて
自分の名前で何かを生み出す仕事をしている人にとっては、
経験則が共有しづらいこともあってかなり有用。
逆に、全然違う形態の仕事をしている人にとっては、
「他責思考の愚痴ばかり」になるのだと思う。
第4章、「決定権があるのは誰か」、本当にそうですよ……。
建前上は作る人間に決定権があるような形を取っているけど、
「言うこときけない? じゃあ、この話はなしで」
って、普通にあるもん。畑違いの業界でも。