金木犀、薔薇、白木蓮

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大河ドラマ「光る君へ」♯16

2024-04-22 12:32:16 | 大河ドラマ「光る君へ」

「枕草子」が好きだという自覚はあったけれど、

私、中関白家のファンでもあったんだな。

このドラマにおける中関白家の描写がつらいということは。

 

史実の道隆が政治的にどうだったかというのは

まったく知らないんだけども、

疫病を放置して自己中心的に振る舞う道隆も、

調子に乗りまくる不遜な伊周&隆家も、ダメすぎる。

アホ父・アホ兄弟の振る舞いのせいで、

のちのち窮地に追いやられる定子さま……

 

悲田院に乗り込んでナイチンゲールやるまひろも、

同じくそこへ乗り込んで疫病に倒れた彼女を救う道長も、

疫病ナメすぎてるし、あまりにも現実離れしている。

それでも腹が立ったり、うんざりしたりしないのは、

「これらの体験がのちに源氏物語につながる」

「道長が権力を追い求める理由になる」

と、今後の道筋が見えているから。

中関白家の描写も、つらいことはつらいが、

はっきり「詮子の不興を買った」ということをここで描く意味はわかるので、

受け入れられる。

そして、序盤から、びっくりするほど開き直って創作してるんだけども、

それでも登場人物の人物像や思考パターンが一貫していて、

ストーリーとして筋が通っているから、気にならない。

16話も見てきて、「うまくないな」と思ったの、

結婚がらみで急にまひろの知能が下がった点と

兼家パパの死後に急に道隆がキャラ変した点しかない。

 

そして、今回の大河ほど、教養の価値を感じたドラマもない。

序盤から頻繁に差し込まれていた源氏物語のオマージュもそうだけれど、

今回の「香炉峰の雪」なんて、その最たるものじゃないだろうか。

中学・高校で古典をやっていなかったら、

「来たー!!」にはならないもんね……

ドハマリはしないのに、とにかく「うまい!」と感じる作り。

 

【その他いろいろ】

・さわさん……現実にもこういう人がいるよね。

 道綱にまひろとまちがえられたのも、

 教養がなくて蜻蛉日記の話についていけないのも、

 まひろのせいではないのにね。

 

・隆家が無作法で無礼すぎて、腹立たしい。

 「刀伊の入寇」でちゃんと名誉回復してくれるのか??

 

・行成くんの道長ラブ、周知の事実だったことがなかなかの衝撃。

 

・雪で戯れる帝&定子さま&公達ズ、まぶしい。

 

・一条天皇&定子さまのラブシーン、美しすぎた。

 

・「穢れた身」であることを逆手にとって、道兼を仲間にする展開!!

 みんな好きじゃん、こんなの。

 

・明子さまではない女の存在に気づき、笑う倫子さまが怖すぎる。

 

・久しぶりの乙丸&百舌彦の従者コンビ、癒やし。可愛い。

 

コメント
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