栄一の生命力、すごくない??
〈前回〉
ナレ「皮膚がんが見つかりましたが、事なきを得ました」
ナレ一行で済まされる話か!?
〈今回〉
戦争に加担したストレスもあるのか、倒れる。
医者「(家族に)お覚悟なさってください」
↓
慶喜「生きていてくれたら、何でも話そう」
↓
ナレ「栄一はみるみるうちに回復しました」
そんなのあり!?!?
栄一の業績の多さって、
長生きしたからっていうのも大きいよね。
政界・財界問わず、失敗した人・失脚させられた人は
多くいるけど、早死にしたらカムバックの可能性もないもんな。
しかし、病床で慶喜に生きてくれと言われた場面の
乱れ髪の吉沢亮、イケメンすぎて見入ってしまったわ……
栄一が死にかけて、嫡男のプレッシャーで
押しつぶされかける篤二。
慶喜に向かって「それでもあなたよりはマシなはずだ」って
言っちゃう。
篤二が「向いていないのに背負わされたもの」の大きさは、
ここ数回できちんと描かれているんだけども、
完全に八つ当たり。
しかしこれに関しては、おとがめなしなのね……。
女遊びより、父の元主君をくさすほうが
だいぶ悪いと思うんだけども。
「戦争はダメ」という現代的な価値観を持ち込まずに、
経済や国力の面で戦争はマイナスであると描いたこと。
「人は誰が何と言おうと戦争をしたくなれば必ずする」
という慶喜の台詞を、幕末と日露戦争をリンクさせることで
効かせたこと。
かつて民衆の中のテロリストになりかけていた栄一が、
今度は上にいる人間として
民衆のとどめられない勢いに圧倒されるという構成。
こういうエピソードの積み重ねにちゃんと意味のある
ドラマの作り、いいねえ。
今回の「紀行」は喜作がメイン。
序盤から登場していた人物が取り上げられると、
ああもう終わりなのね……という感じがあるな。
すっかりおじいさんになっていた惇忠兄ぃも
死んじゃったしなあ。
危篤状態から快復した栄一。
病は気からなのね…ありなのこれは?!
慶喜への忠誠心の厚さよ。
あにぃと慶喜との面会は泣けたわ。
平九郎のことにちゃんと言及してさ。
今回の草彅くんの慶喜は、
ほんとよかった。
もう終わっちゃうんだよね。
ちょっと寂しい。
草彅くんの演技も、それにふさわしいものだった!
慶喜の心中を終盤まで明かさなかったのも、日露戦争と絡めたことで説得力を持たせるためだったのか……と感心したよ~。
顔が似ていて、なおかつ主役級の俳優さんを見つけるのは難しいでしょうね。