金木犀、薔薇、白木蓮

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映画:『ラストマイル』

2024-10-05 12:19:33 | 映画の感想
2024年の映画⑧『ラストマイル』(塚原あゆ子監督)
★★★★☆4
 
【公式サイトより】
 
ラックフライデー前夜、届いた荷物は爆弾だった――
日本中を震撼させる4日間。
 
11 月、流通業界最大のイベントのひとつ“ブラックフライデー”の前夜、
世界規模のショッピングサイトから配送された段ボール箱が爆発する事件が発生。
やがてそれは日本中を恐怖に陥れる謎の連続爆破事件へと発展していく――。
巨大物流倉庫のセンター長に着任したばかりの舟渡エレナ(満島ひかり)は、
チームマネージャーの梨本孔(岡田将生)と共に、未曾有の事態の収拾にあたる。
誰が、何のために爆弾を仕掛けたのか?
残りの爆弾は幾つで、今どこにあるのか?
決して止めることのできない現代社会の生命線 ―
世界に張り巡らされたこの血管を止めずに、
いかにして、連続爆破を止めることができるのか?
すべての謎が解き明かされるとき、 この世界の隠された姿が浮かび上がる。
 
********************************
 
話題になっていた映画。映画館にて。
 
面白かった! と無邪気に言えないような、
社会問題を扱った部分もあるのだけれども、単純にミステリーとして面白かった。
「アンナチュラル」と「MIU404」と地続きの物語ということなんだけれども、
ファンにとっては嬉しく(私は両方見たし、面白かったけど、特にファンではない)、
知らない人にとっては「なんか、脇役なのに豪華キャストで大きく映ってる」と
ややノイズに感じる程度の出番。
 
問題は提起され、ほんの少し改善した部分もあるのだけれども、
人が「より安く、より速く」「より便利に」を追求することは止められないし、
そのしわ寄せが立場の弱いところへ来るという社会の構造は変わってないぞ……
というラストだった。
よい製品を作っていたのに、競争で負けてしまった会社の洗濯機が、
終盤で思いもかけない活躍をするところがよかった。
 
そして、今までそんなに気に留めていなかったのだけども、
岡田将生の顔が良い。
彼の顔面や醸し出すムードが、役の重みのなさをかなり補っていた気がする。
たぶん、ビジュアルの弱い役者さんだったら、
この役は主役級の扱いはされなかっただろうと思う。
(ヒロインが何者なのか? という謎を発生させるための視点人物で、
 そこまでストーリー上重要な働きをしていたわけじゃないから)
 
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