原ちえこ『白の悠久 黒の永遠 (上) (ホラーMコミック文庫)・(下)』
★★★★☆
【Amazonの内容紹介】
遥かなる平安の世の末に、愛とロマンが交差する!
平清盛(たいらのきよもり)に仕える明日菜(あすな)は
清盛の命を狙う黒い影を目撃してしまう…。
その黒い影とは、清盛の魂の輝きに魅入られた、
その黒い影とは、清盛の魂の輝きに魅入られた、
海の魔・龍媛(ナーガ)の使い、烏洞(うどう)だった。
烏洞は清盛の近侍・渡(わたる)の身体を乗っ取るが…。
原ちえこが贈る、時代ミステリーロマン!
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絵柄からわかるとおり、かなり古い少女漫画。
若き日の清盛が、悪役でもなく
ヒーロー(ヒロインの相手役)でもなく、
度量の大きい庇護者として設定されているのが新鮮。
愛されヒロインはモテまくるが、
まあ、確かに可愛いから……。
少女漫画らしいキュンとする要素もあっていいね。
なぜかホラー文庫に割り振られているが、
歴史ファンタジーであってもホラーではないと思う。
登場人物が命に関わるようなひどい目にあわされているわりに
終盤の解決が少女漫画しすぎている気もするんだけど、
まあ、それも清盛の魅力ゆえか。
「そんな簡単に諱を呼ぶな!!」
とハラハラしちゃうところもあったけど、
生きている院を「崇徳上皇」って呼ぶよりは
「顕仁上皇」のほうがまだありうる??
番外編で、「源義経=出っ歯の不細工」説を採用してて
信頼できると思った。
悲しすぎる話なんだけど。
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