金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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114:いとうみく 『ぼくらの一歩 30人31脚』

2018-12-06 11:19:09 | 18 本の感想
いとうみく『ぼくらの一歩 30人31脚』(アリス館)
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】

「50メートル向こうで、ぜってー笑おう」
「救世主」になってしまった転校生/水口萌花、
なんでもそつなくこなす優等生/中谷琴海、
クラスの中心的存在/蒼井克哉の3人の小学6年生。
彼らがクラスで挑むのは、“30人31脚"。
足が速い子、遅い子。どうしても走りたい子、走れない子。
それぞれが異なる思いを抱えて、一緒に前を向く。

目指すのは、8秒台。一度も出したことのない、とんでもないタイム。
いとうみくが描く、爽やかな青春児童文学!

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先輩から借りた本。

題材からして児童書らしい児童書。

子ども向けだと「物語の構造」には
力点が置かれないのかなあと思うのだけど、
どうもきれいに話が閉じた感じがしない。
この3人を視点人物にした必然性、
雑誌に取材されるエピソードの必要性がよくわからない。
特に、視点人物に3人を据えた意味は、
終盤で3人をからめて
わかりやすく表面に打ち出してほしかった。

それにしても、
「優等生の幼馴染の女の子」
はどうしても不遇になりがちだよね。
精神的にも成長の早い女の子はやきもきしているのに、
男の子のほうに色恋めいた視点が一切ないのは
小学生らしくて良い。


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