金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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大河ドラマ「 鎌倉殿の13人」♯14

2022-04-10 21:20:21 | 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
第14話「都の義仲

小四郎と八重、もうすっかり夫婦。
しかも懐妊してて、いつの間にか月日が経っている……。
八重と夫婦になったことをまだ皆に言わないのって、
これ、公表する前に八重が死んでしまう流れなのでは……??
(泰時の母は、御所に使えてる女だってこと以外、
 出自不明だったはず)

毎回言ってる気がするが、頼朝、最悪だな!?
すべてお見通しな大江広元の入れ知恵で、
義仲の手柄を横取りしたうえ、
義仲の留守中に交渉と賄賂で朝廷に接近。

義仲の無知と無作法が露呈して、
公家や法皇にあっという間に嫌われたうえ、
頼朝に出し抜かれていいように扱われてるのがつらい……。
無欲だし、兵力の計算もできる。
絡まれた三善康信も助けてあげるいい人。
でも、政治的な駆け引きが出来ないってだけで
あっという間に窮地に。
朝廷や京の事情に精通したブレーンを事前に確保する、
という発想自体がなかったのね。
父を討つための準備を見ていなきゃいけない義高が
かわいそう。

そして一方、源氏同士の争いに巻き込まれることを嫌った
御家人たちは、義高をかつぎあげて頼朝から離反しようと
画策。
(文覚が合流した時点で「あ、こりゃダメだ」感がすごい)

田舎のおっちゃんたちだから、
好き勝手に言いたいこと言ってるだけで話が進まない
皆をまとめるリーダーがいたら違う
上総介広常じゃん!

という流れ。
これで義高と上総介のエピソードを一気に処理しちゃうのね。
ううう……😭 😭 😭 
小四郎、広常に御家人たちの味方に付くよう頼んだけど、
これは、知らずに大江広元の計略に乗ってしまったのだろうか。
義仲にも「源氏同士で争わぬ限り……」って、
希望を持たせるような甘い発言してるから、
また「そんなつもりじゃなかったのに!」って
言い出すんじゃないか、心配している。
小四郎のは優しさではなく甘さなので
腹立たしいんだよな。

【その他いろいろ】

・顔面偏差値の高さで政子の文句を封じた義高。
 政子・道「よいお顔立ち」×2

・宗盛「もっとよいところへ参ります」
 安徳天皇、かわいそう……

・三善康信、めちゃ現地取材してるな!
 アクティブすぎる!

・「みんな仲良く」が口癖で石橋山でも付き従ってた土肥実平まで
 アンチ頼朝になってる。
 頼朝、「主従の契りはどうした!」って怒ってるけど、
 人望のなさを反省しろ。
 義仲追討の大将を梶原に、って話をしてる場で、
 梶原の前で「信用できるのは最後は身内よ」って言っちゃう、
 そういうとこ!!

・範頼、前回は行家おじさんに気使って話しにいくし、
 今回は義経の代わりにお礼言ってあげるし、
 気遣いのできるいい人。
 この蛮族の集合する鎌倉では、
 平凡な(まともな)男は貴重だよ。

・義高に構ってあげるお兄さんたち(小四郎・重忠・義盛)の
 場面、重忠がしきりに義高に向かって
 「義盛の相手しなくていい」って言ってるの、おかしい。
 そして、すでに義高の父親世代だろうに、
 おとなげなく手加減もせず、
 義高に相撲で怪我させる和田義盛よ……

・頼朝、義経に
「戦から戻ったら語り尽くそうぞ」
 と言って、すごいフラグたてた!

・義経に人の心があってびっくりした。
 義高の趣味(蝉の抜け殻集め)に
 「人に言わないほうがいいぞ」
 って。
 人目を気にする神経、あったんだな!!
 義仲を討ちに行くことについては何も言わないけど
 (たぶん、これに関してはあまり心を痛めてない)、
 義高にあげるために、蝉の抜け殻集めてたし、
 父を討たれたあげくに殺されるであろう義高を
 思いやる気持ちはあるんだね……

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60-63:風越洞・壱村仁『ふることふひと〈1〉~〈4〉』

2022-04-10 19:46:36 | 22 本の感想
風越洞・壱村仁『ふることふひと〈1〉~〈4〉』
★★★★★

【Amazonの内容紹介】

大王の密命を受けたのは、一人の下級役人だった。
時は古代。
飛鳥浄御原宮の宮中で働く下級役人・中臣史。
その史に、大海人大王から密命がくだる。
その命を果たすため、史はいくつかの条件を提示するがーー!?

****************************************

面白い!

古事記の編纂を命じられた中臣史(藤原不比等)が、 
古代氏族にまつわる謎を探ることになる古代史ミステリー。
日本史は好きだけど、奈良時代はそこまで……という自分でも
かなり面白く感じているので、
この時代が好きな人にはたまらないのでは。
一巻では、大和言葉を記述するための試行錯誤だったり
神話にまつわる謎だったりが取り上げられているので、
この段階で読者をかなりふるい落としそうなんだけど、
ついて来た人には高く評価される漫画になるはず。
完全に天智天皇サイドだった鎌足の子孫が、
どうして壬申の乱の後で権力を握ったのか
よくわかっていなかったのだけども、
そのアンサーになる展開もありそうで
続きが楽しみ。

第4巻、「藤原の存在が驚異」と書いてあるけど 、
これ、たぶん「脅威」の間違いだよね。

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【覚え書き】東山植物園「宵の八重桜さんぽ」

2022-04-10 19:39:07 | おでかけの記
四月の上旬、今年から始まったという、
東山動植物園の八重桜ライトアップへ。





紅葉や桜のライトアップについて、
「昼間見た方が断然きれいなのでは……?
 それは木ではなく照明の色なのでは……??」
という気持ちは、あることはある。
でも、夜にこうして出歩く機会があるのはいいこと。
桜に限らず、杏やアーモンドなど、
バラ科勢揃い!といった感じのラインナップで見応えあるし、
藤ほどではないと思ったけれど、
中二病っぽい品種名の付け方も面白い。


温室もライトアップ。
中には入れないんだけど、
「水晶宮」と呼ぶにふさわしい外観で、
これはライトアップする価値があると思った。

東山植物園の温室って、重要文化財だったのね。
日本の公共施設の温室としてはいちばん古いのだとか。


滞在時間は1時間ほど。

この日はテレビ局の取材も来ていたのだけど、
まるで公権力みたいな顔で
いちばんの撮影スポットらしいところに陣取って
人の流れをせき止め、
「奥まで見たい人は、こっちからも行けまーす!」
などと言うので、腹が立っちゃった。
なぜ皆がテレビ局にいちばんいい道を譲ったり、
遠回りしたりしなきゃいけないのか。
不思議~~!!

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