金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

ドラマ:『Eye Love You』♯4 & 『不適切にもほどがある!』♯3

2024-02-15 20:53:21 | 2024年に見たドラマ

『Eye Love You』♯4

 

ラブコメであっても、仕事はちゃんとやってくれ!!!

会社でトラブルが発生したのに、デートのために

知らんぷりしているテオにマジで腹が立ってしまった……

 

花岡くん、恋愛モノで「もう恋愛しない」は

「これから恋愛します」の前振りやで……

1話の時点ですでに両想い同然なこの話の中で、

花岡くんが

「ヒロインの心をゆるがしもしない、無駄な当て馬」

にされるのがつらい。

テオとの絡みは可愛かったけども。

 

農園のシーンでキジバトの鳴き声入っていたの、リアルだったわ~。

田舎ではよく聞こえるんだよ、あの声。

 

『不適切にもほどがある!』♯3

 

作劇の巧みさを感じる第3話。

見ているほうが慣れてきちゃって、インパクトもなくなり、

1話ほどの面白さが感じられなくなってきたな……

というところで、「タイムパラドックスでビビビ」という設定の投入。

新たに興味を惹く展開になってきた。

ゲストキャラがロバート秋山・山本耕史・八嶋智人と豪華。

第2話の「ビジネスクラス」が伏線だったとは。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大河ドラマ「光る君へ」♯6

2024-02-12 20:38:59 | 大河ドラマ「光る君へ」

予想よりずいぶん早く、清少納言登場!

そうだよな~、宮中に出仕している時期はずれていたと言っても、

個人的な集まりで会っていない、接点がない、とは言い切れないよね。

「乳母子の妻」と「副侍読の娘」という、花山天皇を介したつながりも

なくはなかったわけだし。

 

そして後の清少納言・ききょう、もう少し気後れするのかと思ったけど、

まったく物怖じせずにものを言う。

自分は学才を手放しで父に肯定はされておらず、

お嬢様集団になじもうと空気を読む努力をしつつあるまひろ、

これだけでもききょうに思うところあるだろう。

そのうえで自分の意見を否定されたら、好きにはなれんやろうな……と

この時点で納得できる描き方。

 

正直なところ、道長と紫式部が「幼なじみ」とか「恋の相手」とか「ソウルメイト」とか、

事前情報を得た時点では「はあ??」と思っていたのだけども、

今は普通に受け入れてしまっている。すごいよ、このドラマ力。

柄本佑だって、

「そりゃあ、道長は美男子ではなかっただろうが、恋を発生させるなら

 せめて、もうちょっと、イケメン扱いされてる俳優をだな……」

と思ってたのに、今はすっかり素敵に見えてしまっている……。

なにこれ、すごい。

 

【その他いろいろ】

・「父の拠り所を増やした方がよい、 源とのつながりを持った方がよい」と

 父親よりずっと政治的な立ち振る舞いを考えることができるようになったまひろ。

 

・倫子さま、ずっと、「これは本心なの? ポーズなの?」と

 読めないところがあるのだけども、前回、兼家に顔を見せたのは、作戦だったのかなあ。

 兼家のとこの三兄弟がイケメンだと聞いた後だったしね。

 結果として今回、兼家と詮子、それぞれの口から

 道長に対して倫子との結婚のすすめが。

 

・道兼にむかって、

 「兄上には泥をかぶってもらうために、忘れる。父上がそう仰せになりました」

 と言う道長。

 父に認められたいという道兼の、痛いとこ突くな~。

 

・お嬢さまたち「蜻蛉日記の作者みたいになりたくなーい!」

 生前から日記の写本が出回ってたのか……。

 若いギャルたちにこんなこと言われるなんて。

 

・具合の悪い妹に「自分をプッシュして!」とお願いする斉信、

 よろしくないよ~。

 

・父とはちがうやり方で、公任・斉信の取り込みに成功した道隆、

 存在感増してきた。

 でも、もう酒飲まないで……

 漢詩のお題が「酒」なのも後のアル中っぽくて笑っちゃった。

 

・公任「あんなしゃしゃり出る女、好みじゃない」

 斉信「悪くない、鼻をへし折ってやりたい」

 二人の清少納言評、これも後のために仕込んでるな~って感じで、

 とってもいい。

 

・苦労人キャラが定着しつつある行成くん、

 公任や斉信の動向に目を光らせてるのも、

 血筋はよいが後ろ盾のない男の子の苦労って感じ。

 気の毒になっちゃう。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

28:筆子『それって、必要?』

2024-02-10 17:50:28 | 24 本の感想
★★★☆☆3.5
 
【Amazonの内容紹介】
 
なかなか捨てられない物、気のりのしない人間関係、
家事や仕事のあたりまえ……。
本当に必要なものを見極めたら、時間が増えた、貯金ができた!
あなたの人生をラクにする30の習慣&考え方
 
****************************************
 
どうやら再読らしいのだけども、中身をまったく覚えていなかった……。
Kindleの読み上げ機能、重宝しているのだけども、
もともと私が音声情報の処理が苦手なせいか、
耳で聞いた本の内容、覚えていないことが多い。
 
メールチェックしたことによって気分が落ち込んだり、
夜に腹を立てて眠れなくなったり、
一日の最初に出端をくじかれたりすることがよくあるので、
ほんと、メールチェックする時間は考えたほうがいい……。
でも、急を要する案件もあるから難しいんだな~。
「メール見てませんでした」の連発で開き直るのも
一つの手だが……チャレンジしてみようか。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

27:新川帆立『先祖探偵』

2024-02-10 17:35:44 | 24 本の感想
新川帆立『先祖探偵』
★★★★☆
 
【Amazonの内容紹介】
 
ひとりでも寂しくない。 私はもっと、強くなれる――。
「あなたのご先祖様を調査いたします」
風子は、母と生き別れてから20年以上、 野良猫のように暮らしてきた。
東京は谷中銀座の路地裏で、探偵事務所を ひらいている。
「曾祖父を探してください」
「先祖の霊のたたりか もしれないので、調べて」
など 様々な、先祖の調査依頼が舞い込む。
宮崎、岩手、沖縄…… 調査に赴いた旅先で美味しい料理を楽しみながら、
マイペースで仕事をしている風子。
いつか、自らの母を探したいと思いながら――
大人気作家による「探偵小説」の傑作が、ここに誕生。
 
****************************************
 
Amazon Audibleにて。
 
ストーリーにまったく関係ない詳細な食レポはいらんのでは……
とは思ったものの、先祖に関する調査の中で出会う、
「戸籍」にまつわるあれこれが新鮮。
知らないことばかりだった。
ライトな読み口で気軽に読めるのもいいところ。
 
第三話にはオカルトめいた要素も出てくるのだけども、
地方のシャーマン文化を「インチキだった」とせずに、
本当のこととして扱っていたのも好印象。
 
最後に主人公自身の問題がクローズアップされるのは
もはや定型なのだけれども、
「母には母の愛があった」ということについて
無理のない形で説明をつけていたのもよかった。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

26:中村安希『インパラの朝 ユーラシア・アフリカ大陸684日』

2024-02-09 19:15:37 | 23 本の感想
中村安希『インパラの朝 ユーラシア・アフリカ大陸684日』
★★★★★
 
【Amazonの内容紹介】
 

世界各地の生活に根付く“小さな声”を求めて 貧困、紛争、汚染、疫病。

まことしやかに語られる世界は、本当は一体どんな姿をしているのか。

自らの目で確かめるべく26歳の著者は2年間、47カ国にわたる旅に出た。

第7回開高健ノンフィクション賞受賞作。

****************************************
 
大先輩が「よかった」と言って貸してくれた本。
以前話題になっていて、私も題名だけ知っていた。
ノンフィクションなのだけれども、
各地のエピソードを描いた文章の一つ一つが短く断片的で、
それが文学的でもある。
旅の中で出会う人の無償の親切や愛といった美しいもの、
社会の構造から来るどうしようもなさ、やるせなさに、
情緒を乱されっぱなしだった。
そのせいか、読むのにずいぶん時間がかかってしまった。
 
女性である筆者が単身で治安の悪いとされる地域へ行くのは
読んでいてはらはらしてしまうのだけども、
決して無鉄砲ではなく、危機管理もしっかりしている。
旅人同士の助け合いだったり、現地の人々の親切だったりに
驚かされることも。
『青春を山に賭けて』を読んだときも、
現地の人々の親切さにびっくりしたのだけども、
旅慣れた人にとってはそれが普通なのだろうか。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドラマ:『Eye Love You』♯3 & 『不適切にもほどがある』♯2

2024-02-09 18:48:40 | 2024年に見たドラマ

『Eye Love You』♯3

 

見るのがつらくなってきた……

花岡くん

おなかがすくと怒りっぽくなるヒロインに小腹を満たすものをやり、

わざと後出しでじゃんけんに負けてやり、

常に先回りしてヒロインを気遣ってきたのに、

1話の時点で負けが確定している。

というか、恋愛レースに参加するのが遅すぎる!!

もう3話だよ!? えーん

仁科さんもだが、遅すぎる参戦は当て馬にすらなれず、

ただの賑やかしだよ……

 

1・2話は面白かったのだけれども、今回の3話、

登場人物の振るまいやその関係性の描き方に(制作サイドからの)思いやりがなくて、

(ヒロインもテオも、社会人としてアカンやろ……が多かった)、

4話の予告もちょっとやだな~って感じ。

 

『不適切にもほどがある』♯2・3

 

柿澤勇人の

「耳に心地よいことは言うけど、妻に全然寄り添ってくれないクソ夫」

ぶりがすごい。

2話は笑いは少なめ……と感じたのは、女性にばかり負担が集中するのが

見ていてつらかったからかも。

宜保愛子には笑った。

 

阿部サダヲ、『いだてん』のまーちゃんといい、今回の主人公といい、

ガサツでデリカシーがないけれども、愛嬌のある役が似合いすぎる。

キャラ設定として、愛や情熱をちらりと見せているというのもあるけど、

俳優さんとして持っている愛嬌がすごいんだな。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大河ドラマ「光る君へ」♯5

2024-02-04 21:10:30 | 大河ドラマ「光る君へ」

相変わらず、

「下級とはいえ貴族の娘があんなに簡単に外出ていかんやろ」

みたいな無茶はあるのだけども、

そこはもう、制作サイドがすっかり開き直っている感じ。

そのうえで、脚本上手い~!ってなるんだな。

まひろの母の死をめぐる因縁についても、

「自分が三郎に会いたいがために急いだから」

とまひろが自分の罪を自覚していたり、

「一族の罪」として謝った道長に対して

「三郎に謝ってほしいわけじゃない」

と応じたりして、理性的なの。

登場人物が感情的になっても、

脚本が理性的なので見ていてストレスがない。

そして、巧妙に陳腐を回避している。

道長が珍しく激昂して兄を殴っても、それをからかう方向に行かず

兼家の超越した「話の通じなさ」、

現時点での道長には歯が立たない「ゆるがなさ」に

帰着させるところ、ほんとに上手いと思ったよ。

 

散楽の直秀くん、まひろのことを思いやって

まひろと道長の双方に忠告したり、

そのわりに恋の橋渡し役みたいなことをしてたりして、

なんなんだ、少女漫画でいうところの、

ヒーローと人気を二分する当て馬役??

大泣きするまひろについて「頼む」と言ってきた道長に、

「帰るのかよ」ってつぶやいたとこ、笑っちゃった。

確かに、泣くヒロインを抱き寄せたり、慰めたりするのが

ラブストーリーの常道。

 

道長はイケメンじゃないんだけども、好感度高くてよいね。

常に落ち着いていて、素直でてらいがない。

良くも悪くも、いろんなことが人ごとだから、常に心がフラット。

その彼がまひろのために激昂した、というのが

今回の盛り上がりどころなのね。

 

【その他いろいろ】

・娘に対し、

 「弟は誰かの引き立てがなくては世を渡れないから、

  道兼のことは忘れろ」

 という為時。

 あの弟くん、ほんと今の時点ですでに、出世できなさそうだもんね……。

 

・倫子さま、ここにいない人の悪口が始まると即座にたしなめる。

 さすがサロンの主、真性お嬢様。

 今回、兼家に出会ったことで、息子の結婚相手として目をつけられるのかしら。

 

・公任と斉信、バチバチ。公任の官位マウント、今回しつこかったね。

 行成は二人の間ではらはらしてて、すでに苦労人ムードが出ている。

 

・関白、酔っ払うと声が大きい!

 

・道綱母と道綱、登場! 

 「お前のことは愛しいけど、正室腹の三人と一緒だと思うなよ」

 面と向かって釘を刺す兼家、残酷だぜ……。

 道綱母が怒るのかと思ったが、ヒステリックな人じゃなかった。

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

16-25:最近読んだ本

2024-02-02 20:19:12 | 24 本の感想
 本多さおり『モノが私を助けてくれる~10年先も使いたい 暮らしに投資するモノ選び』
 

片付け本や暮らし本はたくさん出ているけれども、

以前からなんとなく好きな著者さん。

適度に洗練されつつ、きれいすぎず現実的な感じがいいのかも。

ステンレスの菜箸、いいな。

 

 杉浦さやか『世界をたべよう!旅ごはん』
 
あ~旅行行きたいなあ。
アジアごはんに好きなものが多いから、
ベトナムとかタイに行ってみたい。
 
絵や色使いがとっても可愛い。
 
 
難波里奈『純喫茶とあまいもの』
 
喫茶KAKO、行ってみたいと思いつつまだ行っていない。
古い喫茶店は、調度や装飾が素敵なんだよな~。
 
【以下は完全に記録のみ】
蛇蔵&海野凪子『日本人なら知っておきたい日本文学』
『Hanako(ハナコ) 2024年 1月号 [47都道府県、おいしいあの町へ] 』
 『Hanako(ハナコ) 2024年 2月号 [贈りたい、もらいたい、手みやげ]』
『CREA 2024年冬号[雑誌]』
『まっぷる長崎’24』
『るるぶ 地図でよくわかる都道府県大百科』
『とっておきの手みやげ&お取り寄せ』
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6-15:荒井ママレ『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり 〈1〉~〈10〉』

2024-02-02 14:49:33 | 24 本の感想
荒井ママレ『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり 〈1〉~〈10〉』
★★★★☆
 
【Amazonの内容紹介】
 
総合病院の薬剤師として働く、葵みどり・26歳。
医師のように頼られず、看護師のように親しまれなくても、
今日も彼女は患者の「当たり前の毎日」を守るため、院内を駆け回る!!
称賛されなくてもあなたを支える医療ドラマ!!
 
****************************************
 
1巻が面白かったので、いずれ続きを読もう……と思っていたら、
先輩から貸してもらえた。
 
自分には馴染みの薄い職業の人々の仕事や生活を疑似体験できるのが、
お仕事ものの創作作品の面白さ。
ドラッグストアだけでなく、病院、学校と、薬剤師の活躍の場もさまざまで、
直面する問題もしんどさも喜びも、さまざま。
 
てんかん持ちの妊婦さんとお母さんの話が印象的。
反ワクチンの薬剤師と、代理ミュンヒハウゼン症候群のパパが
怖すぎだった……。
 
実習生のカップル、男の方がすごい嫌な感じだったから(コンプレックスは理解できたけど)、
最後、女の子の方から距離置いたの溜飲が下がった。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドラマ:『Eye Love You』♯1・2 & 『不適切にもほどがある』♯1

2024-02-02 14:39:51 | 2024年に見たドラマ

『Eye Love You』♯1・2

 

中川大志くんが出ているというだけで見始めたのだけども、

テオ役の韓国の俳優さん、とってもキュート。

同じことを日本人の男性がやったら「やばい、近づかんとこ」になる言動なのだが、

たどたどしい日本語とあどけない表情で、やばさが帳消しになっている。

これは設定の妙。

しかし、2話の会社での振る舞いは、

韓国人留学生であるというのを差し引いてもダメだよ……。

 

中川大志くん演じる花岡は、もうすでに当て馬確定しているのだが、

たまに顔が美しすぎる場面があって、まじまじ見ちゃう。

大学時代からの知り合いで、ともに会社を作ったビジネスパートナー、

30歳になるまで男女関係にもならず……って、ときめき設定すぎる。

1話では、ヒロインにもなんとなく彼に思いがありそうな場面もあったし、

1話からテオが押せ押せなので、ストーリーに起伏を作るためにも

ヒロインの心は揺れるほうに展開するんじゃないかしらん。

恋愛ものだし、ミステリー要素だけでは起伏を作るのが難しいだろうし。

 

『不適切にもほどがある』♯1

TVerで『Eye Love You』を見ていた際におすすめに出てきて見たのだが、

思いがけず面白かった。

クドカン脚本なのか~。

道理でテンポもよく、細部にまで目が行き届いている。

昭和のシーン、見ているこっちがハラハラするほど

いろんな点で倫理的にまずい。

そうだよな~タイムスリップしたときに深刻な摩擦を起こすの、

技術レベルのギャップよりもこの倫理観の違いだよな~。

いきなり始まったミュージカルシーンはわけがわからないのだが、

「アブリシメサバ!」の合いの手でめちゃ笑ってしまった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする