患者さんと話をしていて近隣の話になる。すぐ近くに本妙寺というお寺があるが「あ 本妙寺のそばに住んでいます」と患者さんにいわれたので、私は「あ~あの振袖火事の本妙寺・・・」と答えた。この火事は江戸時代の明暦の大火であり、このお寺が火元となったという。ところが近所に住んでいる方でも、この火事がいわゆる「振袖火事」と俗称されていることを案外ご存じないようである。当時、このお寺は本郷にあったらしい。ここが火元で江戸の町の半分を焼き尽くし江戸城の天守閣までもが焼け落ちたとのこと。当時10万人がなくなったという世界でも1番の火事だったらしい。そんな謂れがあるなんて結構、灯台下暗しである。本来であればこんな大火であったので灯台の下だって明るかったであろう(笑)。