昨日、医学雑誌を読んでいたら変形性膝関節症の記事があった。この疾患は老化現象の一つであるが骨が老化し関節軟骨が磨り減って膝が痛む病気である。当然体重のある人のほうが膝に負担がかかり悪化しやすい。この雑誌の治療法の最初のところに「減量」とかいてある。いかに体重を減らすことが重要であるかが強調されている。しかし解説を読むと、「しかしいくら指導をしても『私は水を飲んでも太る体質だ』と軽く受け流されるのが普通である」と半ば自棄的に書いてあった。同感である。糖尿病や高脂血症でいくら減量を促しても「体質で痩せられない」と言い訳をしてダイエットしない患者さんが多く閉口する。被災地の人で水だけで太っている人はいないと思う。そんな「体質」などどう考えてもない。三食食べられることの喜びを実感している。