吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

被災状況 その4

2011年04月26日 06時01分31秒 | インポート

 まずYさんはクルーやスタッフなどはおらず常に一人であった。まあルポライターであるのでスタッフはいなくても不思議ではない。初対面の印象としてはとっつきにくくて怪しい人。ところが他のTVや雑誌の取材と異なり彼は24時間ずっといるのだ。例えば我々が1週間患者に付きっ切りになっていると彼もずっといる。夜は廊下で仮眠していて患者の入室があると必ず起きてずっと診療を見ていた。つまり我々と同じ生活サイクルを共有して寝食をともにしたのだ。美味しい所だけかいつまんで持って行くTV取材とは訳が違った。この体力勝負でスマートではない取材方法を突きつけられると彼の取材内容は信用せざるをえない。この時からこの男はちょっと普通のマスメディアの人間とは違うなと実感した。見てくれは少々怪しいが嘘がない男であると評価せざるを得なかった。