吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

貴乃花親方 引退その3

2018年09月28日 06時14分31秒 | 日記
 まあ、とにかく融通が利かない、あるいは直情型の性格なのかもしれないが、それにしても彼が相撲界に残らないということは有形無形の損失をもたらすことになるだろう。
 彼も「弟子が一番大事、弟子のためには・・」といつもいうなら、ここは我慢してでも相撲界に残るべきであり、部屋を放り出すのは弟子に対して無責任である。

 今回の騒動は、いかんせん情報が少ないことである。何がおこってどうなったのかが全然わからない。
 どうも理事会はどこかの親方一門に属しないと相撲部屋は持てない・・・という規約を新たに作ったらしい。
 でも無所属の親方である貴乃花を引き受ける一門はどこもないらしい。相撲界の改革ということであるが、結果的にいろいろゴタゴタをおこした彼を一門に引き入れるのはリスクがあると考えるのだろう。
 故北の湖の肝入りで貴乃花一門が作られたのであるが、自分で一門解散してしまったのでもう時すでに遅しである。

 それにしてもすでに無所属であり「一兵卒からやり直します」とまで言ってきた貴乃花には相撲協会ではなんの力もない。今後問題を起こせないような状態である彼を相撲界から追い出すにまで仕向けたのは後味が悪い。
 理事会(理事長)は、一門への帰属義務を「一門へ振り込まれる援助金の透明性を維持するために・・・」という理由らしいが、もし貴乃花を退職に追い込もうとしたのではないというなら、少なくともあれだけの功労者を引き留めるという素振りすら見せないのもおかしい。
 やはり追い出したのである。
 八角理事長も、もし「あなたは相撲界になくてはならない人、今後も残ってほしい、そのためどこかの一門に属してください。どこもいけないなら自分のところに来てくれますか?」とでも頭をさげれば、一気に株をあげるのになと思うのに。とにかく後味は悪い。