3/5(日) 18:30配信 産経新聞
28年には脳への転移も判明。脳の腫瘍は放射線治療で一旦治まったが、令和3年に再発し、今も治療を続けている。 走れる距離は徐々に回復した。平日は朝晩で計18キロ、週末は16キロ走れるようになった。ただ、体がむくんだりだるくなったりして、十分に走れない日もある。「がんに負けるもんかと、病気を言い訳にして走ることをやめたくなかった」。吉野さんがランニングを続ける理由だ。ランニングが毎日の体調の確認にもなっているという。 何より、吉野さんには「肺がんランナーとしての誇り」があった。吉野さん自身、がんと闘病する有名人やがん患者を取り上げた番組を見て、励まされてきた。「自分の姿を見せ、同じ境遇の人を『元気に頑張っている人もいるんだ。頑張ろう』と励ましたい」と語る。 がん発覚後、夢に見てきた東京マラソンへの出場。レース直前の先月には、がんに起因する高熱で筋肉が落ち、万全の状態ではなかったが、見事に完走。それでも、今回のタイムには満足できないという。
「次回はぜひ、万全の状態にして、より皆さんに勇気を与えられる走りをしたい」。 吉野さんの、新たな目標という。
28年には脳への転移も判明。脳の腫瘍は放射線治療で一旦治まったが、令和3年に再発し、今も治療を続けている。 走れる距離は徐々に回復した。平日は朝晩で計18キロ、週末は16キロ走れるようになった。ただ、体がむくんだりだるくなったりして、十分に走れない日もある。「がんに負けるもんかと、病気を言い訳にして走ることをやめたくなかった」。吉野さんがランニングを続ける理由だ。ランニングが毎日の体調の確認にもなっているという。 何より、吉野さんには「肺がんランナーとしての誇り」があった。吉野さん自身、がんと闘病する有名人やがん患者を取り上げた番組を見て、励まされてきた。「自分の姿を見せ、同じ境遇の人を『元気に頑張っている人もいるんだ。頑張ろう』と励ましたい」と語る。 がん発覚後、夢に見てきた東京マラソンへの出場。レース直前の先月には、がんに起因する高熱で筋肉が落ち、万全の状態ではなかったが、見事に完走。それでも、今回のタイムには満足できないという。
「次回はぜひ、万全の状態にして、より皆さんに勇気を与えられる走りをしたい」。 吉野さんの、新たな目標という。