吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

県職員が公園に高齢者置き去り…愛知の福祉相談センター その4

2020年02月25日 06時43分48秒 | 日記
 今回は福祉センター職員が男性を置き去りした、これはけしからんと言った論調である。世の中は福祉職員がとんでもないことをしたという報道である。確かにそうではあるが、その福祉センターへ目が行って、今回関与した他の行政部署の「対応のまずさ」が隠れてしまっていることが問題である。
 おそらくは今回の事件の原因は、関与したすべての行政部署が「うちの対応事例ではない」と放り出したことにある。福祉センターは「ああ、うちに押し付けられて貧乏くじを引いた」と思っているかもしれない(想像だが)。
 それにつけても消防が救急搬送を断ったというのは徹底的に検証すべきである。福祉センターの陰に隠れて「安堵」しているようでは最悪である。
 本当に救急医療が必要な病状かどうかを的確に判断するためにこそ救急救命士制度が発足したのである。本事例は脳梗塞を発症しそれで喋れなかったのかもしれない。だとすると本来、急いで抗凝固療法を開始すれば後遺症なく治療できるのであるから、そのチャンスを無にしたということで消防の責任は大きい。当該地区のメディカルコントロール委員会できちんと検証すべきである。
 これがそのまま闇に葬られたなら消防のプレホスピタルケアに未来はない。



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