そのウサギちゃんに抜かれてからは、ますますやる気をなくしてしまった。しかも次はカニのかぶりものにまで抜かれてしまったのである。この炎天下、あんな被り物をしたら熱効率が悪くとても走れないであろうが、そんな輩にもかなわないのである。本当に途中で止めてしまおうかと思ったが、いかんせん駅伝でありタスキリレーなので先につながなければならない。しかしここにきて大腿部の違和感は痙攣にかわって足が痺れてきた。3km地点くらいの滑走路の横のコースに差し掛かった頃からは、出場前から我慢していた小水が出そうになってきた。弱り目に祟り目とはこのことか?
とにかく自己ベストの記録をめざして走り出したが、悲しいかな自分は半年前からはじめた「にわかジョガー」である。10年前は10kmを1時間は切っていたので、今日の目標は5kmを30分切ることである。周りをみると、結構、かぶりものや着ぐるみを着た「おちゃらけランナー」が多い。最近ではこのような目立ちたがり屋の輩が増えているようである。まあいくら自分は「にわかジョガー」とはいえ、このようなおちゃらけには負けたくない。だが・・・寄る年波には勝てず、ウサギちゃんのかぶりものをした女性に簡単に追い抜かれてしまった・・・。あ~、ウサギちゃん恐るべしッ!
1チーム4人走るのだが、自分は第二走者である。第一走者は製薬会社のMRさんであるが、22-23分で帰ってきた。しかし一番早いチームはなんと16-17分で戻ってきている。これがまた早いこと早いこと。自分の全力疾走よりもはるかに速そうである(いや、間違いなく速い!)。こんなチームは出場すること自体が反則である。実力レベルの高いチームは公認レースだけに出ればいい。さてタスキを受け取り腕時計のストップウオッチを押して、かけだした。あ~やだやだ、自分だけタイムが悪かったらどーしよーか?
基地に着いたらなんとすごい人、人、人。基地内の内輪の運動会のつもりで行ったら、なな、なんと6000人くらいきていた。木陰に荷物をおいてから、基地内のトラックを軽く2周ジョギングをした。しかし暑い! はじまる前からもうすでに、やる気をなくしつつある。しかも大腿部に怪しい違和感をおぼえている。こんな時は本番で足をつる可能性が高い。さていよいよ出走の時間である。トイレに行こうとおもったが長蛇の列。まあなんとかなるだろうとそのまま本番に臨んだのがウンのつきだった。
昨日は横田米軍基地内で行なわれた一人5km走で4人計20km駅伝に参加した。まず現地朝7時半集合だったので、久々に5時に起きて電車に乗った。早朝の山手線内は明らかに夜通し遊んだ居眠りしている若者と、これからスポーツなど遊びに行く群れに2分されていた。イメージ的にはこれからスポーツに行くほうが健康的だが、でも今日は炎天下の5km走で太陽光をあびて脱水になり、体内に活性酸素が分泌されたら、こちらの方がはるかに身体に悪そうである。
ひょんなことから明日、某米軍基地内でおこなわれる駅伝大会にでることになった。4人1チームである。1人5km走るのだそうだ。どうみても自分が一番の鈍足のようだ。まさに足を使う競技だけに自分が原因で「足を引っ張る」ことになりそうだ。もともと健康のためにはじめたのであって、時間を競うためにはじめたのではない。しかしこのように団体競技になってしまうと自分に課せられた責任は重くなる。たいていみんな「あ いいですよ。マイペースでやりましょう。身体壊したら元も子もないし」とは言うだろうが、でも大会なのだから、だれも内心そうは思っていないであろう。笑顔の下に隠れた無言のプレッシャー、それが怖い。
昨年は開業してはじめての健診だったので、右も左もわからず、そこに来て新しい枠組みである特定健診の初年度のため、チンプンカンプンであった。幸い医師会の保険事業部の先生方から懇切丁寧に教えていただき何とか乗り切れた。さて今年であるが、また少し枠組みが変更になっている。スタッフに説明するのに自分が分かっていなければしょうがない。目が回る・・・。しかしながら、今年開業の先生方もきっと辛い思いをされているだろう。う~む複雑怪奇である(笑)。
今年も健診が開始されるが、帳票の整理だの、検査内容などの確認などが個人個人異なるのでその確認が大変である。国で決められた健診検査内容は最低限の項目であり、豊島区では区民サービスとして、それに追加上乗せで検査をしている。ところが、これが画一的ではなく、年齢によって行なったり、診察して必要そうだと診断したら追加したりとかで、すべてが個人的に内容に差が出てくるのである。また健保組合の健診では組合での負担割合がそれぞれ異なるので、追加料金の請求額がすべて個人個人ちがうので面倒くさい。このようなうっとおしい「雑用」に気を取られ診察や診断精度がおちたら本末転倒なんだけど・・・。
6月1日より特定健診が開始されました。ウチでは心電図と胸部レントゲンと採血、尿検査まで可能です。眼底検査と純音聴力検査は他院に依頼することになります。今年から他院で行う精密検査は当院受診後1週間以内に受けてくださらないと「期限」が切れてしまいます。中にはその後、眼底検査と聴力検査に行かない方もいらっしゃいます。しかしそうなりますと帳票を提出できなくなるので、うちで行なったその他の検査料まですべて振り込まれなくなるので困ってしまうのですが・・・(泣)。
昨日より特定健診がはじまりました。ところが健保組合の契約特定健診の書類がまだ、センターから配布されていません!!! これがないと健診ができません。6/1までには全部配布するって言ったじゃなぁ~い。もし受診者がきたらどうしようかと思った矢先に健診者が来てしまった。ああ万事休すと思いきや「国保」の特定健診だったので、こちらは帳票類は全部揃っているのでほっとしました。それにしても肝冷やしましたね。健診何が大変かっていうと、書類の記載が大変ですね。診療自体はたいしたことないのに・・・。
昨日、日本登山医学会という学会で応急手当の市民講座が行われました。そこで講演および実技指導をしてきましたが、人前で講義をするのは本当に久しぶりでした。開業してから自分がディレクターで受け持ったのははじめてでしょうか。大学時代はこんなことばかりやっていましたが、今ではクリニックの診療しかしてませんので、ちょっと感覚が戻るまではまごつきました。でも50人ぐらい参加してくれたでしょうか、まあまあ苦情もなかったのでよしとしましょう。久々にアドレナリンが少しだけでましたか? あ アドレナリンと言えばエピペン注射の実技解説も行いましたが、ウチでもエピペンの処方は可能です。