吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

無理難題 その4

2021年05月13日 06時30分45秒 | 日記
 昔から「ワクチン副作用渦」などということで突き上げられ厚労省はワクチン接種において及び腰である。子宮頸がんワクチンの重篤な副反応(結局、これは否定されたらしいが)、これにより接種率の低下から近年の若い女性の子宮がん死亡率は先進国のなかではかなり高いとのことである。厚労省がワクチン行政に及び腰である結果、今回のコロナワクチンも進んでいないのであろう。
 マスメディアも悪質である。昔、子宮頸がんワクチン接種後の重篤な後遺障害をワクチンが原因だと散々こき下ろした。こき下ろさないとしてもワクチン被害者だと称する団体の活動を散々取り上げていた。これだけ報道すれば皆「ワクチンは怖い」となる。
 そしてそれ以来、厚労省は「このワクチンの接種については勧奨しない」ということになり、ますます接種率は低下した。
 ところがその後、種々の調査研究からこのワクチンが、障害と直接的因果関係が認められないという結論がでたにもかかわらず、それについての報道はほとんどされることはなかった。
 そのため今でも市民感情は「ワクチン怖い」のままなのである。
 最近のコロナワクチンの「報道渦」をみていると、確かにウチに電話してくる患者さんの中には「このワクチンはすごく怖いようですが、私も打てるんでしょうか?」と神経質になってくる人も多いのである。
 この予約業務だけで大混乱している中で、時間を割いて一人ひとり丁寧に説明していくのは無理がある。
 現場がパニックになっているのはマスメディアのせいである。責任取ってほしい。

ワクチン接種に関するお知らせ

2021年05月12日 06時10分00秒 | 日記
 5月6日から順次、区民に接種券が配られ、7日から当院の接種予約を開始したところ、1分おきに予約電話が入りっぱなし状態。とても通常診療が並行して行えるような状況ではなかった。とりあえず予約を受け続けていたが自分もスタッフも診療どころか予約業務に振り回されている状態。
 そしてあっという間に数百人の予約状況となり、当院接種予約システムはパンクした。もうこうなるとしばらくの間は予約を停止せざるを得ない状況になり青息吐息である。
 さてこれからは特定健診や長寿健診もはじまるし、ワクチン接種と通常診療をすべて同時進行で行うのは無理である。
 「さてどうなることやら」と独り言をつぶやいてもどうにもならない。
 個々の開業医でワクチン接種をやるのは無理があるのでは?と思っているのだが。

 すみません、一時予約はストップしていますが、予約再開したらまたホームページで告知しますので。

無理難題 その4

2021年05月11日 06時26分28秒 | 日記
 昔から「ワクチン副作用渦」などということで突き上げられ厚労省はワクチン接種において及び腰である。子宮頸がんワクチンの重篤な副反応(結局、これは否定されたが)、これのおかげ?で、接種率の低下から近年の若い女性の子宮がん死亡率は先進国のなかではかなり低いとのことである。厚労省がワクチン行政に及び腰である結果、今回のコロナワクチンも進んでいないのであろう。
 マスメディアも悪い。昔、子宮頸がんワクチン接種後の重篤な後遺障害をワクチンが原因だと散々こき下ろした。こき下ろさないとしてもワクチン被害者の団体を散々取り上げていた。これだけ報道すれば皆「ワクチンは怖い」となる。そしてそれ以来厚労省は「このワクチンの接種については勧奨しない」ということになり、ますます接種率は低下した。ところがその後、種々の調査研究からこのワクチンが後遺障害の原因であるという積極的な関連性が証明されていないにもかかわらず、その報道はほとんどされることはなかった。そのため今でも市民感情は「ワクチン怖い」のままなのである。


無理難題 その3

2021年05月10日 06時38分44秒 | 日記
 5月5日のTVニュース番組で河野大臣がまた言っていた。「自治体ごとでそれぞれ特徴があり、現場のシステムは皆異なるのですから、それぞれが工夫して一番いい、一番早く打てるようにやってください。何か不都合なことがあったら自分がすべて何とかしますから」と言っていた。TV向けのリップサービスである。「上級官庁からの通知文がなくてもいいからとにかく無駄なく早く打つように」とは言っていたが、ところが末端行政は「絶対に」上からの通知文がない限りシステムを変えて動くことはない。そういうものなのである。大臣がTVで言ったことは行政への業務命令にはなりえない。上意下達の通知文が目の前にない限り現場は動かないのである。もっと早く打てるようにするためにはワクチン治験の承認システムやワクチン行政を根本からかえないとどうにもならない。
 これは以前からも指摘されているが、一向に改善しないワクチン行政の貧困さに原因がある。


無理難題 その2

2021年05月08日 06時14分10秒 | 日記
 実際ネット上の登録、操作においてちょっとした記入漏れがあると画面はそこから先に進まなくなる。
 「名前だけ入れればとりあえずいいですよ」・・河野さんのいうとおりにしたら登録システムは作動しない。仕事がすべてストップになる。
 本来のワクチン接種など1秒で終わる。こんな簡単な作業は苦にならない。1日何十人の接種も苦にならない。また10万人に一人の重篤アナフィラキシーも自分は怖くない。怖くないというかこれが我々の本来の仕事である。大変なのはここに至るまでの準備と、終わった後の複雑多岐にわたる事務作業なのである。しかもそのシステムも予告なくメール1本でたびたび変更になる。もう今のシステムの理解も終わらないうちにまさに朝令暮改である。河野さんのあの一言で現場は大混乱する。「1人分接種ワクチン余りました、さあどうしましょうか」「いいよいいよ誰に打ってもいいからさ」・・・と言う気持ちは分かるがそれをしたなら大変なことになる。
 もっと事務手続きを簡素化してくれないと通常診療と並行しているのでとても無理。 河野さん・・いい加減なリップサービスはやめてほしい。

無理難題 その1

2021年05月07日 05時49分18秒 | 日記
 最近、河野行革大臣が「余っているワクチンがあったら予診票がなくとも一人でも多く廃棄することなく使用してほしい」といっていた。掛け声かけるだけならだれにでもできる。最前線でワクチン接種に携わっている行政、医療従事者はたぶん、「ウンウンその通りだ、よし我々頑張って少しでも無駄なく使おう」と思った人はたぶんいないと思う。
 今現場は大混乱している。複雑なワクチンの注文、受領後の国へのロット番号の報告、開封後6時間以内の使用、1本で6人分の予約者のスケジュール管理、接種後の体調観察、行政への事後請求(これも接種者の背景によって複雑多岐)、国へのネット報告等々が次から次へと屋根瓦層のようにだぶって押し寄せる。しかもそのなかで2回目のスケジュール管理も同時に行う。
 個別接種では各開業医でこれらをすべて行うことになる。とても通常診療との平行は無理。そこにきて「予診票なくても打っていい」ということをするとネット登録、予約、事務請求が動かなくなる。つまりすべての事務手続きの流れに支障が出るのである。

この期に及んで その3

2021年05月06日 06時09分01秒 | 日記
 過去、日本がモスクワ五輪をボイコットした。金メダル確実視されていたレスリングの高田や柔道の山下の涙の訴えもむなしく出場できなかった。これは米国が不参加したため右へ倣えせざるを得なかったという国家外交的事情なのである。戦後から今もそうだが米国がくしゃみをすれば日本は風邪をひくという関係がずっと続いている。
 しかしながら今回は未曾有の災害が世界規模で起こっているのである。下手をすると国が沈没しかねない。この混乱に乗じて某国は自国の軍艦を台湾や日本の領海に侵出させ領土を拡大しようとしている。彼の国は、これが目的で自国のウイルスを拡散させたという見方があるのもあながち荒唐無稽ではない。
 今は日本の危機である。モスクワ五輪ボイコットの時よりもはるかに状況は悪い。五輪選手には申し訳ないが国難に際してこらえて頂くしかないだろう。


この期に及んで その2

2021年05月01日 05時35分20秒 | 日記
 まあ今になって五輪中止にしたら、オリンピック放映権の問題で莫大な違約金が発生するらしい。それよりも規模縮小してでも強硬開催したほうが経済損失は少ないということらしい。しかし今の状況は是が非でも行うことのほうが総合的なリスクは高い。これが例えばイスラエルのように、すでに国民への接種が終了しマスク離脱許可も出ている国なら開催も可能かもしれない。
 しかし今の日本は接種が進んでいないので五輪は無理。関係者が「ワクチン接種の有無が開催の絶対条件ではない」とか言っていたが、接種していたとしても危険性は高いのに接種しなくても開催OKというのは無謀極まりない。接種は十分条件ではないけども開催の最低条件である。
 このまま開催に突入したなら、太平洋戦争時の本土決戦を敢行するようなものである。竹やりでB29は落とせない。五輪選手には申し訳ないがしょうがないのである。