牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

三世紀に亘り問屋を営む升本総本店の徒然を毎日更新!!商品情報からビアガーデン・試飲等イベント情報、酒文化経済・書評等々!

正月休みのミステリ

2009-01-03 22:50:38 | 酒の本棚(書評?)
お正月休み。気軽なミステリもいいものです。

表紙です

近藤史恵(2008):ヴァン・ショーをあなたに(創元クライム・クラブ)、東京創元社、200p.


 ところで、、、、ブログのランキング「1位!」は初夢に終るのでしょうか?酒ブログのランキングです



近藤史恵といえば、昨年「サクリファイス」で本屋大賞の第二位を受賞したミステリ作家(ちなみに第一位は伊坂幸太郎の「ゴールデンスランバー」でした)。

この「ヴァン・ショーをあなたに」、ミステリで有名な東京創元社(弊社徒歩2分)の、「クライム・クラブ」というシリーズなので、もちろんミステリなのですが、、、、、、

いわゆる日常系の謎というのでしょうか、パ・マルというビストロを巡って起きるさまざまな出来事をシェフが解決する、という仕立ての短編集です。

ちなみに、表題作のヴァン・ショーとはフランス語のVin Chaud(温かいワイン)のことで、赤ワインにオレンジやシナモン、クローブなどのスパイスを入れ、温めたもので、いわばワイン版玉子酒、のようなものでしょうか。

料理(や酒)がらみのお話というと、どうしても料理のウンチクばかりが前面に出てしまうものが少なくないのですが、この本はウンチクではなく、それぞれの(謎解きの)物語の中に料理がうまくハマっている、のが素敵なところ。

もちろん、「酒の本棚」としてはヴァン・ショーが主人公となる、「ヴァン・ショーをあなたに」がメインテーマですが。。。。。。。

詳細は、やはり実際に読んでいただいて、ですが、本の中の、


「だって、白ワインじゃなかったもの。アルザスでは白ワインのヴァン・ショーもあるけど、やはり普通は赤ワインで作るのよ。夢みたいな香りがして・・・・・・・・心の底まで温まるほどおいしいヴァン・ショーだった」



です。もともとヴァン・ショーは赤ワインが当たり前のもので、数少ない例外のものがアルザスの白(ヴァン・ショー・ブラン)で、なぜそれがテーマになっていのるか、、、、

感じて下さい!!



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