牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

三世紀に亘り問屋を営む升本総本店の徒然を毎日更新!!商品情報からビアガーデン・試飲等イベント情報、酒文化経済・書評等々!

アルプス一万尺、白馬岳のカールは千畳敷、白髪三千丈、ビアホールは3000人、です。

2016-08-07 19:29:23 | 酒の本棚(書評?)
                           
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毎朝読んでいる、わけではないですが、こんな本を手元というか、iPadとかと一緒においてあるのですが、、、、





そこにビールが出てきました!!




啤酒尤傳免恨名
創於湃認路易傾
吾曾入飮王酒店
三千人醉飮如鯨



清代末期の中国の政治家・康有爲の「免恨京三詠之一 啤酒」という七言絶句です。


タイトルもそうなのですが、最初の2句など、「啤酒」がビールだろう、という事くらいしか分かりませんね。

一句目の後段など、「免恨」とか、ちょっと恨みがましい感じですが、ビールに恨みは似合いません。

と、思って、注釈を見ていくと、「免恨」って、ミュンヘンの音訳です。


ついでに、二句目の「湃認」はバイエルン「路易」はルイ(ルートヴィッヒ)、「傾」はケーニッヒ(konig=王国)のことだというではないですか。

つまり、

ビールが最も有名なのはミュンヘンで

それはバイエルン州のルートヴィッヒ王国で創られた


ということのようです。
さすが、カレーライスが加哩になっちゃう国ですね。

ちなみに最後の句もらしい。

三千人醉飮如鯨

三千人の人々が鯨のように飲んでいる、です。

ほんと、白髪三千丈の国、です。
(日本でも「アルプス一万尺」とか「白馬岳の千畳敷カール」とかあるけど、これは本当にこれくらいあるみたいだし、、、、、やっぱ真面目なんだろうなぁ)


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