牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

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夏休みの宿題。日本酒を造るために必要な水の量は?日本酒を造るために必要なお米を収穫するまでに必要な水の量は?

2016-08-24 13:18:10 | 附属酒類経済研究所
                           
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ここ数日、突然バケツをひっくり返したような雨が降ることがしばしば、です。





災害も心配ですが、その一方でコチラ的には、、、、、、





水ガメに少しは水がたまったかな、と期待したりもしますね。


そんなネタとして、日本酒がどのくらい「水」に頼っているかというお話。


例えば一升瓶=1,800ml。


アルコール度数やエキス分から考えると、80%は水、というのが第一の答え。

なので、1,440mlが水、ということになりますね。


実際には仕込み水だけでなく、お米を洗ったり蒸したり、ビンや機材を洗うなどにも水は使われますが、これらを含めると、「使うお米の重量の50倍ともいわれる水が必要」という記載もどこかで見つけました。


それでは、お米とお酒の重さの関係は?

酒類総研のHPによれば、
「1升(1.8L)のお酒を作るのに必要な白米は0.77kgとなります」
「玄米から考える場合には、精米歩合が関係しますので、純米酒の精米歩合を77%とすると、玄米1kgで1升のお酒ができます。」

と書いてあります。


この辺りから色々と仮定が入ってきますが、1升(瓶)を造るのに1kgの玄米が必要で、その50倍の重量(50kg=50リットル)の水が必要となることになります。


なるほど、本当に水は欠かせないものなんですね。



と、ここで終わらないのが、升本総本店。




それでは、その1kgの玄米を収穫するまでにどの位の水が必要なのか?


「公益社団法人 米穀安定供給確保支援機構」という舌を噛みそうな長い名前の団体のホームページに「茶わん1杯のごはんを作るのに必要な水の量はどのくらい?」という質問がありましたよ。

気になる答えは、


お茶わん1杯分のお米を日本の水田で作るときに必要な水の量って、どのくらいなんだろう。

水田でお米を作るのに使う水の量は、10アール当たり2,000~3,300トンといわれている。お米の平年収量(玄米)は、10アール当たり530キログラム。ここから、玄米1グラムを作るのに、3.8~6.2キログラムの水を使うことがわかる。

お茶わん1杯分のお米は、精米で65グラムぐらい。玄米換算だと72グラムぐらいになる。そうすると、72×3.8~6.2=274~446キログラム。
最大で450キログラムぐらいは使うわけだ。これは1升ビンだと250本分にもなる。

世界では水不足が原因で、穀物生産が縮小している地域もある。大切な水を、むだに使わないよう心がけることが必要だね。



絵もあった


ここでの数字、「玄米1グラムを作るのに、3.8~6.2キログラムの水を使うことがわかる。」の大きい方の数字を使うと、玄米1kgでは6,200kg(6.2トン=6200リットル)の水を使うことになります。


つまり、整理すると、

 一升瓶1本の日本酒の水分量:1.44リットル
  〃 を製造するために使う水の量:50リットル
  〃 の原料となる米を収穫するまでに必要な水の量:6,200リットル

となります。
※これには色々な注釈がつくのですが、知りたい方はご連絡ください。

うーん、ここまでくると、節水というより、雨乞いですね。


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さあ飲もう!

2016-08-24 08:50:57 | 酒の本棚(書評?)
                           
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先日、「アンコール」ならぬ「アルコール名曲集」をご紹介しましたが、実はちょっとずつクラシック(というか、バロック/ルネサンス系)のお酒の曲を集めてみようと思っています。



で、探し始めは、結構有名?なこの曲です。


楽譜
(ううぅ。。。。ハ音記号って苦手なんですよね)



Hau, hau, hau le boys!

訳すと「さあ、飲もう」


作曲者は16世紀の最も有名なシャンソンの作曲家の一人「セルミジ(Claudin de Sermisy)」です。

この頃のシャンソンの主なトピックは、wikiにもあるように「報われぬ恋や自然、酒盛り」なのですが、この曲もまさにそんな歌。


歌詞は、、、、この頃のフランス語、今の辞書には出ていない言葉とかがあったりして、良く分からないので、先人のご努力に頼りたい。。

探してみたら、あのバロック・ルネサンス音楽の大先生である皆川達夫先生ゆかりの団体のホームページに歌詞の対訳が出ていましたので、転載させて頂きます。


Hau, hau, hau le boys!          さあ、飲もう!
Prions a Dieu, le roy des roys,       王の中の王である神に祈ろう、
Garder ce gentil vin francoys.       このすばらしいフランスの酒を守り給えと。
Si en beuvrons six potz pour trois.    三人で六つの壜を飲もう、
Hau, hau, hau le boys!          さあ、飲もう!
Pour mieulx nous esclarcir les voix.   私達の声をもっと良くするために。
Beuvons d'autant, je my en voix.     さあ、壜を空にしよう。
Hau, hau, hau le boys!          さあ、飲もう!



いや、良い歌詞です。。。

実際の音楽も聞いてみましょう。

Hau hau, hau je boys ! - Claudin de Sermisy [1490-1562]



お花見か秋祭りか、という感じの明るく軽やかな曲ですね。


しかし、この頃の日本では室町時代。日本ではどんな歌があったのでしょうか?



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