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「主張」の意見広告、です。
日経新聞などでも大きく報じています。
チケット高額転売に反対 サザンら共同声明
2016/8/24 11:10
コンサートのチケットがインターネットなどを通じて、高額で転売される事例が相次いでいるとして、日本音楽制作者連盟など4つの音楽業界団体と、サザンオールスターズや中島みゆきさんら100組以上のアーティストが24日までに、転売に反対する共同声明を発表した。
声明に名を連ねたのは他に、嵐やスピッツなどの人気グループ、歌手のaikoさん、きゃりーぱみゅぱみゅさんら。フジロックフェスティバルなど20以上の音楽イベントも加わった。
声明は転売目的の買い占めによりファンがチケットを入手しにくくなっていることや、偽造など犯罪の温床になっていることなどを挙げ、「全ての弊害が音楽を愛するファンに及んでいる状況を放置しておくべきではない」としている。
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具体的な主張が、サイト上に出ています。
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現在、チケット転売サイト、ネットオークション、SNSでの個人間売買、金券ショップ等において、チケットの不正な高額転売や購入によるトラブルが増加しています。
また、お金だけ騙しとられる、偽造チケットが送られてくるといった詐欺行為によるトラブルも発生しています。
各社の規約により営利を目的としたチケットの転売行為は固く禁じられており、転売されたチケットではご入場いただけない場合があります。また、ご入場できない場合、経済的に一切補償されません。
アーティストやコンテンツホルダーの権利を守るために、コンピュータ・チケッティング協議会では各種情報を共有し、各社対策を実施します。
チケットは必ず、正式に販売許可を得たチケットエージェンシーにてご購入ください。
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これに対し、チケット売買サイト「チケットストリート」の代表が、自らのブログで「反論」を出しています。
思いのこもった文章なので、ほぼ全文を掲載、します。
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チケットの転売、二次流通にアーティストやプロモーターが反対するのは理解できます。
中古ゲームソフトや古本と同じように、いくら売れてもアーティストにお金が入らないので、それは嫌でしょう。
ただ一方で「高額転売」と 主催者側が一方的に決めるのには違和感を覚えます。
高額かどうかを判断するのはライブを見るファンであって、アーティストでも主催者でもない。
野球であれば、ネット裏は立ち見席の10倍の値段です。
ボクシングやバスケットボールなら、リングサイド・コートサイドが定価で10万を超えることも珍しくありません。
「良い席で見たい、そのためにはお金を払ってもいい」
というファンの要望は、自然なものではないでしょうか。
実際に、我々チケットストリートは日本バスケットボールリーグ(NBL)の「主催者公認」による再販をのべ2年間にわたって担当し、ファンの皆様にも支持されてきました。
買い占めによる値段の吊り上げは違法ですし、取り締まるべき犯罪です。
ただそれは「買い占めさせない」ための仕組みづくりという問題で
正当に手に入れたチケットを転売するかしないかとは全く違う話です。
弊社チケットストリートは、チケットの個人間での取引、二次流通をおこなっていますが、
「不当・違法な買い占めの撲滅」については、アーティスト、主催者の皆様と協力して進めていくことに異論はありません。
しかしながら、正当・公正な抽選なり先着順なりでチケットを手に入れた一般個人が
自由にチケットを売る権利は、自由な市場を持つ資本主義経済の根幹として守るべき権利だと考えます。
アーティスト・主催者が「俺の言うとおりにチケットを買え」というのは
単なる独裁主義・管理経済でしかありません。
一つの例ですが、海外のファンはどうやって日本公演のチケットを買えばいいのでしょうか?
日本人だけに、日本語で売るチケットだけで良いのでしょうか。
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主張はもっともですが、反論も、もっともです。
自分なりに論点をまとめてみると、こうなるのでしょうか?
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①買占めによる値段の吊り上げや詐欺まがいの行為等については、アーティスト・主催者側だけでなく、売買サイト側も「社会的に許されない(or違法)だしダメ」という認識で一致。
②しかしながら、その「社会的に許されない行為」をさせないための仕組みについて、アーティスト・主催者側は「自分たちが許可したエージェンシーで買え(転売サイトは認めない!)」と主張し、転売サイトは「買占めや詐欺等の行為への対応はしている。アーティスト・主催者の管理下に置くというのは市場経済を無視している」と、対立。
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この問題、どちらにも一理はありますが、既に、普通の人が行けなくなった場合に適正価格で売買するという市場として転売サイトが機能している状況を考えると、今さら管理下に置く、というのが難しいでしょうね。
ここで「チケット」を「お酒」に代えて考えてみると、どうなのでしょうか?
アーティスト・主催者側の主張は、蔵元・メーカーさんと直接つながりを持っている問屋や小売さんから良く聞くもので、転売サイトの主張はネット等で「魔王10,000円!」とか売っている人たちの主張。
ただ、決定的に違うのは、お酒の世界では「蔵元さんとの相談で他の問屋さん等に頒ける」等の二次帳合いという機能が既にあることと、「魔王10,000円!」などの人々は高額転売を目的にしていることなどでしょうか。
その意味では一歩進んでいるとも言えるのですが、その上で問題になるのは、市場経済云々ですね。
ただ、市場経済で動いている財(チケット、お酒)の価格は、消費者が決定しているというのは正しいのですが、その価値の形成にその財の供給や流通に携わる人々の取り組みがあるのも事実で、それを無視して、というのは経済学で言う「フリーライダー(ただ乗り)」です。
典型的な例は、我々が懇意にしているインポーターさんが十年間かけ育て、かつ輸入時には定温コンテナを使い品質を保持し、広めたビールのお話し。
ところが先年、別のインポーターさんが(正規かどうかはわかりませんが)通常コンテナで「どかっ」と入れてきて、価格(全然違った)で訴求して拡大しておられます。
しかも、最初の展示会では、「これが日本でも広まりつつある美味しいビール」と、元々輸入しているインポーターさんの定温コンテナ仕入のビールを購入して出した、という冗談のような話がありました。
結局、こういうパターンが出てくると、「全部ダメ」になり、チケット転売サイトが例に出している「海外のファンはどうやって日本公演のチケットを買えばいいのでしょうか? 日本人だけに、日本語で売るチケットだけで良いのでしょうか。」という声も「なら、主催者側でやります」となるのでしょうね。
難しいなぁ、酒類流通。
★★★★★酒・ブログランキングにエントリーしています★★★★★
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