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宮内庁御用の「惣花」に兄弟分がいた?

2020-11-20 12:02:49 | 新川大神宮と新川
                          

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伊勢神宮の御料酒蔵「白鷹」を扱う身として、密かに(ではないけど)ライバル視しているのが宮内庁御用の「惣花」です。
(最近では「私の履歴書」で大同生命の社長さんが触れてましたね)

「白鷹」とは異なり、現在でも商標「惣花」自体を加島屋さんがお持ちという点も「さすが」なところ。

そんな「惣花」ですが、ウチ所有の商標の調べものをしていて、大正初期のこんな広告?を発見しました。







これの「???」な点、分かりますか?



「???」と思う(背景知識のある)人、恐らく日本で10人いるかいないか、くらいだと思います。
(下手すると加島屋さんの若旦那も分からなかったりして)







惣花の紋の上に「梅の樹」とありますね(あ、昔なので「樹の梅」です「やらと」みたいなもんですね)。

そう思って、少しズームアウトして見ると、惣花の紋が梅の花びらの中に入っていますし、周囲には梅の木や花も見えます。

今の「惣花」には梅の木は配されていませんし、紋の下を見ると、発売元は加島屋さんのご先祖様の「北新川 廣岡助五郎」ですが、製造元が「摂津灘御影 安藤又四郎」となっています。

「御影」というのは灘五郷の一つの「御影郷」ですが、現在、惣花を醸造しているのは「西宮郷」の日本盛さんですから、違いますね。

恐らく、今に続く日本盛さんの「惣花」とは別バージョンの「梅の樹 惣花」という銘柄だったと推測されます。
(昔々、白鷹に説田商店用の「墨松白鷹」と升本用の「青松白鷹」があったのと逆バージョンですね)

ひとさまの話題に突っ込んで恐縮ですが、今度お会いした時にお聞きしてみましょう。



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