牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

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見立ての酒宴@俊寛。南の流刑地ではお酒は飲めなさそうですね。

2020-11-22 18:20:33 | つぶやき、ささやき、ぼやきに歯ぎしり
                           
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今日は家人がお声がけ頂いた、お芝居(歌舞伎)におまけ参加。



@国立劇場


聞くに国立劇場での歌舞伎公演は10月からの再開ということで、座席は前後左右に交互に配置。また台詞に伴う飛沫対策でしょうか、最前列は一列まるまる空いていたり、比較的短めの2部制だったりと、「コロナ禍の下での芝居」という感じでした。

とは言え、関連の団体のお客様でしょうか、着物姿の女性が多かったです。





演目は「俊寛」。歌舞伎では結構いい人というか、可哀そうな人として描かれています。





吉右衛門の「俊寛」は可哀そうさというか、寂しさ満載で、山水を酒に、アワビの貝殻を盃に見立てた酒宴もすぐにしんみりとなってしまいます。

舞台の「鬼界ヶ島」は薩摩硫黄島とも喜界島とも言われていますが、前者であれば小さすぎるし、後者はサトウキビの島ですからいわゆる日本酒があるわけありません。

#今日の舞台でいうと、「山水を酒に」とか「岩礁に上がって」とかを考えると火山島っぽいので硫黄島に見立てているのでしょう(実際、10数年前に勘九郎が演じたのは硫黄島でした)


流刑と言うと隠岐や佐渡なども思い浮かびますが、これらはお米文化圏だしお酒もありそうですが、鬼界ヶ島だとまず無理。
やはり最も厳しい流刑地の一つなのでしょう。

そんなことを考えながらこの記事を書いていたら、ビックリなニュースが。





国立劇場「11月歌舞伎公演」第2部の公演中止 出演者1人がコロナ陽性反応


自分の行った1部の直後、こんなことになったとは。

1部と2部、役者が誰も重なっていないのは感染対策の意味もあるのかもしれませんが、明日からの公演も心配です。

演ずる側も観る側も安心できる日が再び来ますように。





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