きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

か細いランプで手探りで

2011-04-09 | 息子keke
また土曜が来てしまった。

kekeに来週からどうするんだい?と尋ねると、またしょげてしまった。
答えを急がせるのはよろしくないかもしれないが、こちらにも事情がある。
そろそろ学費を納めなければならないのである。

言わないkekeの気持を少しづつ探っていくと、やはり休みたいと言うのが近いのかもしれない。
でも、それは戻るために前向きに休むのではなく、辞める決心をつける時間稼ぎのようにも思われた。

いずれにしても、しょげるのは良くない。
そんな気分では何も決断はできないと思い、休学するかい?と言ってみた。
言ってみたと言うか、もともとはkekeは休学を望んでいたのだが、私が渋っていたのだ。
休学だって金が掛かるし、また1年がカラのまま過ぎてしまうから。

ハローワークにもイマイチ行く気になれないのは、学校にも未練があるのだろうか。。。
「だったらどうして!」といつもなら言う所をこらえてみた。

そう言えば昨日社長が電話口で言っていた。
「女は黒と白しかねぇけどよ、男はグレーがあるのよ、それも濃いグレーも薄いグレーもあるのよ。」
誰に向って怒っていたのか、何の例えなんだかサッパリ分からんが、男って言うのは「行く」と「辞める」の間に濃いグレーや薄いグレーがあると言う事なのだろうか。・・そんな事を思い出してみた。


私は金の事はもういいから休学の手続きを進めるように言った。
それに、もし診断書等が必要だったら、揃えるのに数週間時間が掛かる。
そろそろ行動を起こさないと間に合わなくなってしまう。

今日こそ、部屋を片付けて、料理でも取り組もうかと思っていたが、泣けてくる。
小学生じゃあるまいし、どういうつまずき方をしているんだろう。
この先この調子で社会人になることができるのだろうか。

ついこの前までは、あともう少しで社会人に当たり前になるのだと思っていたのに、今となっては、それは叶わぬうんと先の、あるか無いか分からないトンネルの出口のように思われる。
それにこうなってみると知り合いにも言いにくい。

親でさえ掴みきれない本人の気持を、経験の無い人に説明するのが難しいし、どうーせ、「育て方が悪かったから」「自分の子はそうならないように」と思われるのが関の山で、それが言葉のちょっとした切れ端でこちらに伝わってくるからである。

そんな息子でも私に取っては何より大切な息子なのである。
それでも息子がバカにされるのは許せないのである。
(それに気付いてない人が案外多い。)

だからマヌケなので、他人には訊かれたら答えるだけにして、自分からはその後が面倒くさいから言わないように心がけようと思う。言ってもいいのだけど、返り討ちに遭ってまでする事じゃない。


これからは1人闇の中を手探りで進んで行こう。
keke曰く「自分の方がずっと不安で悩んでいる」と言うので、そう信じて、か細いランプ1つ灯して進むしかない。

自分だけがこうなのか、誰もがこうなのか、人生が普通に流れる事が無い。
いつもどこかにぶつかり、つまづき、泣くばかりである。

それでもまだ今は仕事もあり、働ける体もある。
神様が私にはそちらを守ってくれたのだろうか。

やがては働けなくなり仕事もできなくなる日が、いつかは来るだろう。
その時は、逆にkekeはちゃんと働いてしっかり生きて行ってくれているだろうか。

きっとそうに違いない。
それを信じよう。