kekeに「昔、離婚して家も置いて、ここまで来たのは地震で家や家族を失くした子供達と同じなのかしら?」と尋ねてみると、「それは違うでしょう。」と言う。
「そう?」
「だって、おもちゃとか、机もあったし。」
「おもちゃは一緒に持ってきたものね。」
「私はどんなお母さんだったら良かったかな?」
「兄弟がほしかった。」
「そうねぇ、それはどうしても今からはもう無理だねぇ。当時もそんな余裕も無かったし。まぁイヤでも無理に結婚して子供を作ることもできたけど・・・それはちょっと耐えられないって言うか。」
「そうだね。」
「今からどうしたらいいお母さんになれるんだろう?」
と言うと、kekeは「幸せになってほしい」と言う。
「お母さんの幸せは、kekeが幸せになることだよ。できれば自立して。」
「買い物行ってこよう。フライとネギトロはどっちがいいかな。」
「どっちでも。」
「ご飯といで豚汁作っておいてよ」、と言って出て行った。
戻ってきてkekeがニンジンを切っている間に、大根を煮ながら、「ここだけの話だけど、どうしても辛かったら生きるのを止めてもいいよ。」と言った。
「だって、我慢して生きていろ、って私には言う権利が無いもの。そんなの、誰にも無いよ。」
「そうでしょ?」
「それも含めて、全て自分の人生なんだよ。」
「それじゃ・・」
「え!それはお母さんは悲しいよ、でも好きにしていいんだけどね。」
kekeはクロスのひび割れを見て、また広がった気がする、と言うので、「そうだね」と言った。
「でも、あれから雨が降ってないから、漏るかどうか分からないね。漏ったらどうしよう。」
「またその時考えればいいよ。」
「そうだね。その時また考えよう。」
二人で夕飯にした。
「そう?」
「だって、おもちゃとか、机もあったし。」
「おもちゃは一緒に持ってきたものね。」
「私はどんなお母さんだったら良かったかな?」
「兄弟がほしかった。」
「そうねぇ、それはどうしても今からはもう無理だねぇ。当時もそんな余裕も無かったし。まぁイヤでも無理に結婚して子供を作ることもできたけど・・・それはちょっと耐えられないって言うか。」
「そうだね。」
「今からどうしたらいいお母さんになれるんだろう?」
と言うと、kekeは「幸せになってほしい」と言う。
「お母さんの幸せは、kekeが幸せになることだよ。できれば自立して。」
「買い物行ってこよう。フライとネギトロはどっちがいいかな。」
「どっちでも。」
「ご飯といで豚汁作っておいてよ」、と言って出て行った。
戻ってきてkekeがニンジンを切っている間に、大根を煮ながら、「ここだけの話だけど、どうしても辛かったら生きるのを止めてもいいよ。」と言った。
「だって、我慢して生きていろ、って私には言う権利が無いもの。そんなの、誰にも無いよ。」
「そうでしょ?」
「それも含めて、全て自分の人生なんだよ。」
「それじゃ・・」
「え!それはお母さんは悲しいよ、でも好きにしていいんだけどね。」
kekeはクロスのひび割れを見て、また広がった気がする、と言うので、「そうだね」と言った。
「でも、あれから雨が降ってないから、漏るかどうか分からないね。漏ったらどうしよう。」
「またその時考えればいいよ。」
「そうだね。その時また考えよう。」
二人で夕飯にした。