チベット暴動を契機に聖火リレーは世界各地で大混乱を巻き起こし、追い討ちをかけるように四川省大地震が文字通り中国を揺るがせています。そのほかにも北京の大気汚染などの問題もあり、暗雲が漂うオリンピックです。戦前のベルリンオリンピックがドイツの国威発揚に利用されたのは有名な話ですが、東京オリンピックやソウルオリンピックなど、欧米以外で開催されるオリンピックには、多かれ少なかれ国威発揚や経済発展のアピールなどの側面があるのも否めません。中国も冷戦終結以降、市場経済導入により経済発展を遂げ、2001年にWTO(世界貿易機関)に加盟するなど着実に世界の政治・経済の中で存在感を高めており、北京オリンピックがその集大成となる象徴的イベントになるはずでしたが、逆にその矛盾・混乱を露呈することになってしまいました。
というような政治的背景はさておき、純粋なスポーツの祭典としてオリンピックですが、我らが野球はこの北京オリンピックを最後に正式種目から外れることになります。昨年開催されたWBCがあるとはいえ、メジャー主導で多くの問題をはらみ継続するかどうかも不透明です。ということで、最後の国際大会となる可能性もあるこの北京オリンピックでの奮戦が期待されます。
日本代表は3月に一次候補が発表され、6月下旬に代表メンバーが発表されます。そして、8月2日~7日に合宿を行い、8月13日から予選スタートという日程です。今回は野球界の全面的な支援を取り付け、従来に比べ選手選考の自由度は高いですが、サッカーと違いレギュラーシーズンを中断することもなく、直前合宿もごく短い時間しか取れません。8月と言えば、ペナントレースがもっとも白熱する時期ですし、疲れも出てくる頃です。コンディションづくりや、チームの一体感醸成に心配が残ります。一次候補の中でも、上原・高橋由・青木・多村など戦列を離れている選手が多いのも気になります。
…なんて、心配なことを挙げていてもキリはありません。限られた条件の下、ベストを尽くすしかありません。短い準備期間でチームをまとめあげるには、星の監督の指導力と恐らく文句なしに選出されるであろう宮本慎也のキャプテンシーが期待されます。投手陣も、予選でも活躍したダルビッシュ、湧井の若きエースが今シーズンも好調なのも心強い限りです。ここに、経験豊富な上原、川上などのベテランが万全な調子で加わってくれれば、言うことないんですけどね。どんなにベストの条件で臨んだからといって勝てるとは限らないのが野球です。勝っても負けても、ハラハラ、ドキドキするスリリングな野球の魅力を見せてほしいものです。ガンバレ!ニッポン!
というような政治的背景はさておき、純粋なスポーツの祭典としてオリンピックですが、我らが野球はこの北京オリンピックを最後に正式種目から外れることになります。昨年開催されたWBCがあるとはいえ、メジャー主導で多くの問題をはらみ継続するかどうかも不透明です。ということで、最後の国際大会となる可能性もあるこの北京オリンピックでの奮戦が期待されます。
日本代表は3月に一次候補が発表され、6月下旬に代表メンバーが発表されます。そして、8月2日~7日に合宿を行い、8月13日から予選スタートという日程です。今回は野球界の全面的な支援を取り付け、従来に比べ選手選考の自由度は高いですが、サッカーと違いレギュラーシーズンを中断することもなく、直前合宿もごく短い時間しか取れません。8月と言えば、ペナントレースがもっとも白熱する時期ですし、疲れも出てくる頃です。コンディションづくりや、チームの一体感醸成に心配が残ります。一次候補の中でも、上原・高橋由・青木・多村など戦列を離れている選手が多いのも気になります。
…なんて、心配なことを挙げていてもキリはありません。限られた条件の下、ベストを尽くすしかありません。短い準備期間でチームをまとめあげるには、星の監督の指導力と恐らく文句なしに選出されるであろう宮本慎也のキャプテンシーが期待されます。投手陣も、予選でも活躍したダルビッシュ、湧井の若きエースが今シーズンも好調なのも心強い限りです。ここに、経験豊富な上原、川上などのベテランが万全な調子で加わってくれれば、言うことないんですけどね。どんなにベストの条件で臨んだからといって勝てるとは限らないのが野球です。勝っても負けても、ハラハラ、ドキドキするスリリングな野球の魅力を見せてほしいものです。ガンバレ!ニッポン!