関東地方は今日梅雨入りしました。実際にはここ一週間以上ぐずついていますので、既に梅雨になっていたと思いますので、プロ野球解説の結果論みたいですね。
プロ野球では交流戦前にセ・リーグ首位を走っていた巨人が、ロッテと連日延長引き分けなどともたつきましたが、当初勝ちこそなかったもの負けもなく、ここのところは連勝でがっちり首位を固めています。
一方、パ・リーグは、昨年貧打に泣いた日本ハムが驚異の打線で首位を走り、王監督の花道を飾れなかったソフトバンクも交流戦に入って勝ち進んでぴったり日ハムを追っています。
そんな中、交流戦までは2位につけ、今年こそはとAクラスを狙っていた楽天イーグルスが、不振にあえいでいます。原因は一言で片づければ創立以来下位に低迷してきた戦力不足でしょう。今年は、守りではWBCコンビの田中、岩隈という12球団一の二枚看板を持ち、絶対に連敗しない体制を作り、打撃では、打率首位の草野や鉄平といったうるさ型と山崎・中村の主砲がうまく絡み合っての好調でしたが、ここへ来て、「1敗も許されない」田中が負け、岩隈も続けて崩れ、打線では脇を固める草野・鉄平は好調なものの、得点源となるベテラン山崎・中村が不振とあって、一気に失速です。
散ドラの試合でも何度も書きましたが、一つの試合の中でも「流れ」があるように、長いシーズンの中でも「流れ」があります。今の楽天は、今まで頼りにしていた絶対エースの二枚看板と、ベテラン中軸バッター二人が足踏みし、「流れ」が反転してしまっているのです。普通はここで流れを変える作戦が必要なわけですが、百戦錬磨の野村監督としてもそんなことは百も承知で草野を4番に据えたりしているのでしょうが、こうした作戦しか取れないのは選手層の薄さゆえですね。本当は既に活躍している草野の4番というよりも、働き場に餓えているフレッシュな選手を起用して、新しい「流れ」を作り出したいところです。今年の巨人は、流れが悪くなる前に、こうしたフレッシュな選手を起用し、他の選手を刺激し、良い「流れ」を作りだしています。こうなるとチームは良い循環に入ってきます。
野村監督は、こうした状況を見て、「野間口をくれ」と半ば本気の冗談を飛ばしていたようですが、選手層が薄いとしても、野村監督ももっとファームと連絡をとった方が良いかもしれませんね。新人井坂が初勝利をあげた時、「実はよく知らないんだよね」と言っていましたから。野村監督一流のマスコミを使って本人のやる気を促す手かもしれませんが、少なくともここ数年はそれなりの補強・育成をしているのでしょから、いつまでも言い訳は出来ないでしょうし。