入江陵介 ２００背泳ぎ世界新ならず…

北京五輪後北島康介の跡を継ぎ日本水泳界の若きエースとなった入江陵介ですが、水着未公認問題の決着をつけるべく、再度世界新を狙ったジャパンオープンで、世界新とはならなかったようです。１分５４分０９で、５月に出した１分５２秒８６には１秒以上遅れ、１分５３秒９４の世界記録にも０秒１５届きませんでした。しかし、世界新にはなりませんでしたが、立派な記録です。

　

入江選手は、北島とは対照的に優しい顔立ちの若者で、「ビッグマウス」とはほど遠い存在です。しかし、北京でも北島と同室で、その凄さを間近で見て、それを消化してエースとしての姿勢を自分のものとするなど、水泳の才能のほかにも極めて優れた知性を持っています（小さい頃から学業優秀で、ピアノも上手に弾くそうです）。その彼が、ここ数日は疲れを口にしつつ、北島選手の重圧はこんなものではなかったと言い聞かせていたように、この水着騒動の中での記録へのチャレンジは、彼が真のエースになるための試練だったのだと思います。残念ながら記録更新はなりませんでしたが、彼自身は一つハードルは超えたのではないでしょうか。

　

しかし、北京五輪前にも書きましたが、こうした道具をめぐるゴタゴタを収拾できない国際水連の対応はお粗末を通り越して、犯罪的ですらあります（ひょっとしたら、確信犯ではとの噂もありますが…）。やはり、選手たちの力の対決に注目が集まるようにしなければ、最終的に競技の魅力を失い、どんなに有力なスポンサーを抱えていても、結局は損するということに気づいてほしいものです…。かつての貿易摩擦で日本バッシングをし、保護主義をとった結果、自動車王国アメリカのビッグスリーと言われたＧＭ、クライスラーの２社が破たんしました。スポーツと経済の違いはありますが、構図は同じことです。

　

今日のジョグ

　５．０ｋｍ　　２４分３６秒　　　　中央線沿いに町田街道までいき戻りました。