倅の中学の野球部顧問のT先生は、倅によると「褒めて伸ばす」主義だそうで、とても伸び伸びとやらせてもらっているようです。ただ、いろいろ聞いていると、昔の体育会気質の一方的な厳しい指導をしないという主義で、むやみに褒めるというよりは、きちんと話して聞かせる指導ということのようです。まだ若い先生ですが、自分自身が野球経験者であることに加え、いろいろ勉強もしていて引き出しも多く、いろんなことを教えてもらい刺激になっているようです。こういう「褒める」なら大歓迎です。
一方、この「褒める」ということが流行になっていて、誤った使い方も多いように思います。野村監督も、選手時代の鶴岡監督が滅多なことでは選手を褒めなかったからこそ、たった一度の褒め言葉が非常に重かったと言い、今の風潮に批判的です。しかし、どんな困難を乗り越えても成功したいというハングリーさがあった貧しい時代とは状況が違いすぎるので、今はもっとコミュニケーションをとることが必要です。しかし、それは意味なく褒めることではなく、T先生のように、人の個性を見て良いところを伸ばせるように自然体で接することでしょう。何でもかんでも褒めることが良いというような風潮は、流行に流されやすい日本人特有の傾向のような気がします。
それと、褒める、叱る、突き放す、見守るなども、相手の成長度合や精神的な成熟度にもよりますね。少年野球で言えば、1~2年生などは、どんどんおだててその気にさせた方がいいですし、3~4年生頃はそろそろ正しくないプレーはきちんと指摘をしてあげないと、間違ったことを覚えてしまう可能性もあります。5~6年生では時には本人の自覚を促すために叱ったり、自分で試行錯誤していれば見守ったりと、その時々で対応も変わると思います。結局、人間相手のことに正解の方程式はないということです。
ただ、あれこれ指図をされない指導というのは、実は自己責任が問われる厳しいものでもあるということです。練習をするも、しないも、自分自身に委ねられているわけですから、本当はその方が厳しいのだということに気づくかどうかが大事です。うちの倅は、まだそれを気づくレベルではないようですが、早くそれに気づいてほしいと思います。
今日のジョグ
今日は「休肝日その6」でした。面倒臭かったのですが、「デザートの日」でシェ松尾のジュレを買ってみましたが、ちょっと大人の味すぎた感じです。もちろん、食べる前にジョギングへ。最近は中央線沿いの5キロコースオンリーです。途中で雨が降ってきて、濡れました。
5km 23分58秒