今日は横浜の事業所での仕事でした。埼玉や千葉に住む人は、多摩の地理に明るくないので、八王子から横浜に出るのは大変だろうと思われたりしますが、横浜線で一本なので東京に出るのとさほど変わりません。
それどころか、中央線ほど遅れはしませんし、かえって早いかもしれません。それに、今は東京駅から地下鉄2駅分歩いていますが、横浜だとそれもないので、いつもと同じに出たら15分~20分くらい早いくらいです。
そんなわけで、横浜勤務でも一向に構わないわけですが、一つの難点は、帰りです。横浜線は大船か、東神奈川が発着駅で、横浜駅ではないので、一時間近い帰宅時間を座って帰ろうと思うと、一つ隣の東神奈川駅まで行って、折り返り運転の列車に乗ることが必要です。ところが、ホームが二つあって、列車によっては階段を上り下りして反対のホームに移動しなければならないこともあり、それもどういう法則かよくわからないので、毎日のことだととても面倒そうです。
一時間立って帰る気はしないので、今日も当然座るために、東神奈川駅でいったんおりて、反対側のホームに行き、しばらく待って折り返し運転の八王子行き列車に乗り込みました。先頭に並んでいたので、シートの一番端の席に座って、本を読み始めました。
ところが…、です。菊名だか、新横浜で、どっと人が乗り込んでくると、乗客にもみくちゃにされがら「すみません。ちょっとつかまらせてください」という声がして、私の斜め前のバーに手を伸ばす人がいます。本から目をあげると、小柄なおばあさんが上から、横から、押されて苦しそうです。考える間もなく、「どうぞ、座ってください」と腰を上げていました。
これでは、何のために東神奈川駅で降りて折り返し電車を待っていたのかですが、それでも無意識に席を譲れて良かったです。ちっとも言い訳にはなりませんが、松岡修造さんのような一本気な熱血漢ではない私は、この考える間もなくというタイミングを逃すと、なかなかもう次のアクションが起こせませんから。
例えば、今日のようにすぐ目の前にではなく、二人分くらい横だったり、妊婦さんかなぁ?と、一瞬ためらうと、もうダメですね。松岡修造さんならそんなことはないだろうと思いますし、そうした真っ直ぐなところは松岡さんのすばらしいところです。
しかし、幸いなことに今日は目の前だったので、無意識に声をかけることが出来ました。おばあさんは最初は遠慮しましたが、結局座ってくれ、また、思ったほど長い時間ではなく、そこから四~五駅でおばあさんはお礼を言って降りていき、結局また座ることが出来ました。
情けは人のためならず、ではありませんが、そんな大きなことではなくても、自分に出来る範囲のことは出来るようになりたいですね。本当は、松岡修造さんみたいな真っ直ぐさが理想ですが、いまさら出来上がった性格は変えられません。自分にできる範囲で出来ることをしたいですね。
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今日のジョグ
5.9km 32分51秒