豊田泰光さんが今朝の新聞のコラムで書いていました。川上哲治の監督就任直後に聞いた「バットを丁寧に扱うこと」という信条を、「平凡を徹底するのが天才」というテーマの例とする一方、弱いチームは、練習中にボールが無造作に転がっていて、それを踏んでケガをしたりしていたとも書いています。
豊田さんは同じコラムで、自身が常勝軍団・西鉄から万年Bクラスの国鉄スワローズ(現在のヤクルト)に移籍した際、あまりの意識の違いに驚いたことを書いていたように記憶しています(今日書かれていたよう、ボールが落ちていても誰も拾わないというのは、当時のスワローズのことだと思います)。
V9時代の巨人や広岡・森監督時代の西武などの常勝球団では、ボールが転がっていてケガをするなんてことは当然ないでしょうし、長嶋・王というトップ選手が一番練習するので、ほかの選手が怠けるなんてことは当然できません。そうしたことが脈々と積み重なって、強豪チームの伝統となっていたのでしょう。
一方、混戦のパシフィックリーグに比べ、長らく最下位が定位置になっている横浜ベイスターズは、やはり長年の低迷で悪しき慣習がはびこってきたのでしょうね。今年は、どんな打球でも全力疾走をすることをテーマにしているそうです。万年最下位の弱いチームなのに、全力疾走もしていなかったのかと驚きですが、全力疾走もしないチームだから最下位なのでしょうね。
プロに入るまではそんなに違いがなかったはずでしょうし、高校・大学の強豪チームで基本に忠実なプレーをしてきた選手も多いと思いますが、人は易きに流れやすいらしく、一旦その色に染まると、なかなか弱いチームの悪しき慣習から抜け出せないようです。今年のベイスターズの全力疾走がすぐに効果を出すかどうかわかりませんが、筒香選手のような将来の日本を背負う可能性のある選手もいるわけですから、是非とも悪しき慣習から脱却して、「強い」チームへの伝統の第一歩を踏み出してほしいですね。
散ドラ諸君のプレーや行動がどっちなのか、部員一人ひとりにも考えてほしいですね。
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今日のジョグ
二丁目に駆け上がり、富士森公園の方に抜け、市民センターを回って。
4.6km 21分02秒