津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■一件落着

2025-02-06 10:42:36 | ご挨拶

寛永四年二月六日「日帳」に面白い記事がある。

  駕舁ノ二人肩揃ハ |一、御のり物かき両人、かたそろい不申付而、御ふちを被放候、然共、彼両人手前ゟ上納米六斗余宛
  ズ扶持ヲ放サル  |  有之ニ付、只今取立不罷成、しからハ、別ニ仕様も無之候間、御長柄衆の明所両人有之儀候間、
  上納米ノ未納アリ |  右ノ跡替ニ入、御切米御かし米を取せ、右之運上米をすまさせ可申ニ、談合相極候事、
  長柄足軽ノ跡ニ入 |         〃〃〃
  ル        |

駕籠かきの二人の身長が違って肩の高さが揃わないから、やめさせる(扶持を放す)というのである。
どちらか一方ではなく二人セットだというのが面白い。最初から背丈の揃ったものを雇えばよいのにと思うのだが・・・・
止めさせるのは良いが、上納すべき6斗の米が未納だから、幸い御長柄衆に空きがあるからその跡に入れて切米をとらせ、未納の米を済まさせようと談合したというのである。
二人は再就職でき、未納の米も治めることが出来、まずは一件落着という目出度い話ではある。

 

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■御恵贈御礼「宮本武蔵-熊本で生きる」

2025-02-06 07:15:15 | 書籍・読書

             

 永くご厚誼をいただいている、熊本県山鹿市在住の歴史家・福田正秀氏が、熊本城顕彰会の季刊誌「熊本城」に5年3ヶ月の長きにわたり連載して来られたものをこの度まとめられて上梓された。
「一財・熊本城顕彰会」の制作によるものである。
2月19日の武蔵の月命日に合せて発行となるが、これを前にしてご恵贈を給わった。ご厚情に厚く御礼申し上げる。
氏について改めてご紹介すると、宮本武蔵関係では「宮本武蔵研究論文集」「宮本武蔵研究第2集-武州傳来記」「武蔵に尋ねよ」を、又もう一つのライフワークである加藤清正関係で「加藤清正妻子の研究」「続・加藤清正妻子の研究」「加藤清正と忠廣-肥後加藤家改易の研究」等々、行きつく暇なく多くの研究書を上梓された。
Amazon等々で既に購入可能にはなっているようだが、まだ写真等が紹介されていない。「あとがき」まで全387頁の大作である。
宮本武蔵フアンならずとも、多くの皆様にご一読をご推薦申しあげる。
あとがきにもあるが病を得られたとお聞きする。現況体調は良好との事で大安心しているが、熊本大地震で熊本市内のお住まいその他大被害を受けられ、山鹿へ引っ越された。
「毎日山鹿の温泉三昧」だとお聞きしているが、寛解の御知らせも近いものと確信している。


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