津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■しょんなか~~

2025-03-11 06:58:17 | 言葉

 過日妻の買い物の「見張り役兼荷物持」としてスーパーに出かけたとき、米の販売は火曜・金曜限定、そしてキャベツなどが相変わらず高いことに改めて驚いたことであった。
近くに居られた母娘と思われるお二人が「たっかね(高いね)どぎゃん(どう)すんね」「しょんなかたい(仕樣がない)買わんと」とそんな会話をされていた。

古文書などではこの「しようがない」の同義語として、古い処では「詮方ない」「拠所(よんどころ)ない」「是非無い」「余儀無い」「止むない」などがある。近代においては「致しかたない」「仕方がない」などがある。

熊本弁の「しょんなか(しようがない)」は、元々は「仕様のない」だと私は密かに考えている。
熊本弁では「~の(no)」を「~ん(n)」と置き換える言葉が非常に多い。つまり「仕様no
ない」が「仕様nない」と変化したものではないか。

 帰り道、「もやし」を買い忘れたことに気づいた。そのことを妻に言うと「もやしって何ね」と聞いてくる。
「もやし」が判らなくなっている。これには驚いて両手の荷物が重く感じられ、又引き返して買う気にもならず帰宅したが、まさに「しょんなか」という気分であった。

コメント
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