前回の続きだ。
聖書の根本思想(福音)を聞いていれば~、
「神様のたっての目的は、この地上に楽園をつくることですよ」と言われても
「あれ? 天国に導き入れてくれることでなかったの?」と比較することが出来る。
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「地上楽園を実現するためには、イエスは殺されてはいけなかったんですよ」といわれても~
「ずいぶん話が違ってきてるなあ」と思える。
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「でも大丈夫。神様は私(教祖)という究極の救い主を送ってくださっているから」といわれても~
「あらら! 救い主が置き換わってしまった」と気づくだろう。
<世界観の力>
福音の知識がなければ、「勉強会」での宣伝情報に押し流されるのみだ。その世界観を注入・形成されるがままとなるしかない。
そうなったら、その世界観の中で、「あなたのなすべきこと」が示唆され、それに従うのみとなる。
外部者が脱出させるにも、その世界観を吟味する姿勢を持たせないことにはばどうにもならない。
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「オウム教団事件」の林郁夫だったか、彼もそれだった。
慶応の付属校から医学部を出て、その大学病院の医師になっていたと言えば、人は最高レベルの知性を想像する。
だが、見えない領域も含めた世界観においては、そのレベルは幼稚園児並みだった。
注入された世界観の中で行動を示唆されたら、言われるままに、夢遊病者のように地下鉄でサリンをまくしかななった。
年老いた母親は「長く生きすぎた」と嘆いた。
きちんとした世界観を持ったことのない人間に対する、世界観の人間呪縛力はすごいよ。
みなさんの子や孫も、同じ危険の中で生活を送るのです。
聖書の根本思想を「知らせて」おきなさい。
(続きます)