・さて、これから「新約聖書」の説明に入ります。
・「旧約聖書」は一言で言えば、自称創造神から幻や声で与えられた啓示メッセージの記録集でした。
・メッセージは預言者と呼ばれた、25人余の「超霊感者」たちが受けて、記録してきました。
<空白期間の後に>
・最初の預言者モーセはBC1500年頃の人でした。
・それから1100年が過ぎて紀元前400年頃になると、イスラエルの民に、創造神から啓示のメッセージが全く与えられなくなりました。
・その間、預言者と言える人物も現れない。
・そういう空白期間が400年続きました。
・そしてそのイスラエル民族の中に、イエスが登場しました。
<天国の存在を知らせる>
・彼は、自分は創造主の子だと宣言して、「旧約聖書」を踏まえながら人々に多くのことを教えました。
・その中には、旧約聖書には全くない言葉「天国」もあります。
・この語は「旧約聖書」には一度も出てきません。
<新しい空間イメージ>
・天国の概念は、従来の空間理念に新境地を加えました。
・人々は従来、自分の頭上には、いまでいう宇宙(人間もその中に住んでいる)のような空間だけしかイメージしていませんでした。
・人間がその中に住む空間とは、いわゆる「世(よ)」でもあります。
・だが天国は宇宙の、さらに上方の、宇宙とは性格の異なる空間です。
・これを取り入れると、聖書の空間理念は、図のようになります。
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・そこは創造神の御国だという。
・そこでは「全てのものが永遠」で、死もなく、
「偽り」も、「裏切り」もなく、
見る者の心をつらくする「惨めな人」もなく、
病も苦痛もなく、
「自慢する気持ち」も「羨む気持ち」もなく、
心は「喜びに満ち」て、
「すべてが平和」です。
・イエスは、我々が住む空間(宇宙)のさらにその上に、そういう広大な空間(「神の御国」)がある、と教えました。
(続きます)