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こんにちわ。
英国でEU離脱か残留かの国民投票が行われて、僅差で離脱派が過半数を占めました。
世界的に激震が走っているかのように、マスメディアは騒ぎ立てています。
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結論から言えば、世界は「騒ぎすぎ」「怯えすぎ」をしています。
このことは実は、鹿嶋が今書いている近世英国の歴史に直結しています。
聖句自由吟味活動が生成させた「英国の自由な宗教状況」に密接に繋がっている。
だから、これについて、「臨時版」を投稿します。
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<「知」が活性化路線にある国民>
筆者は金融状況にあまり詳しくないので、離脱がもたらす金融上の被害を含めての詳しい論評をすることは出来ません。
だが、マスメディアで流される識者の予想には、欠けている視野があります。
それは、英国民と欧州大陸国民との知的資質の差異に関するものです。
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英国民は、聖句自由吟味者の影響によって、知性が活性化路線に入っています。
個々の聖句を小グループで具体的に吟味する生活をしていると、人間の知性(精神も)は活性化するのです。
また、聖句個別吟味の習慣は、社会の諸事象を個別的事例的に思考するエネルギーも与えます。
すると人間は、個々の事例情報に対して、一般法則的な知識を強引に優先させることはしなくなります。
そういう思考法が、判例法中心の法体系をこの国に成立させてもいるのです。
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他方、大陸人民の「知」は活性化路線に入っていません。
彼らの聖書の知り方が、活性を妨げるのです。
そこでは教会高僧のつくった教理を絶対正統真理として受け入れることを求められる。
吟味などしたら「異端!」と攻撃されます。
すると人民は、自ら思考することが少なくなる。
それでは、「知」は活性化路線に入っていかないのです。
この状況はまた、法理論をベースにする大陸法の法体系をも生んでいます。
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他方、大陸人民の「知」は活性化路線に入っていません。
彼らの聖書の知り方は、教会高僧のつくった教理を絶対正統真理として受け入れることによります。
吟味などしたら「異端!」と攻撃されます。
だから、自ら思考することが少なく、「知」は活性化路線に入っていないのです。
この状況はまた、法理論をベースにする大陸法の法体系をも生んでいます。
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<EU参加もはじめから特別扱い>
大ブリテン島と欧州大陸とは、精神文化が対照的だ。
英国の政治家も、そういう知的資質の違いをよく認識していました。
だから、そもそも、EUへの参加決定も最後まで慎重だったのです。
通貨をユーロに統合することも避け続けた。
英国は特別扱いだったのです。
そういう緩やかな連携関係を維持する状況で、英国はEUに加わって協働してきたのです。
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<従来有益だった方式は継続する>
もし離脱が実施されるとしても、それはEU連合との交渉開始後の2年先です。
その交渉に入るにも時間がかかります。
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キャメロン現首相は、新しい首相を(次の国会議員選挙で)選んで、その人にやってもらう、といっていますから。
それに至る間に、今回、軽い気持ちで投票した離脱賛成者たちは、選挙の選択案のもつ意味を、改めて吟味し学び直すでしょう。
その後に交渉に入っても、従来互恵的だった状況は、担当者はいろいろな調整をして、再現するでしょう。
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<自由吟味者の活性化力を知るべし>
{知」が活性化路線に入っている英国民の政治能力は高いです。
同じ欧州でも、大陸西側の人民よりも高いし、東欧人民よりはさらに高い。
中東諸国の人民よりは、また、はるか高いです。
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そうしたことに無知で、かれらと同レベルとみて 英国の行動を予測したら、過剰な恐怖におびえることになります。
だが、その事実をリアルに感じるには、聖句自由吟味者が人民と国家にもたらす活性化効果を知らねばならない。
残念ながら、世界の歴史家は、そのことをほとんど知りません。
だから、筆者はいまも、「正しいキリスト教の学び方」を、様々な歴史事情の説明と共に繰り返し、繰り返しお知らせしているのです。
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今回の英国での国民選挙での離脱優位結果、大丈夫です。
そんなに遠くない将来、世界は振り返って、今は「騒ぎ過ぎ」「おびえすぎ」であることを、知るでしょう。
(臨時版: 英国のEU離脱選挙結果は「騒ぎすぎ、怯えすぎ」 完)
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