鹿島春平太チャーチ

「唯一の真の神である創造主と御子イエスキリスト」この言葉を“知っていれば”「天国での永生」は保証です。

34 <戦争発生のメカニズム>1

2014年09月04日 | 聖書と政治経済学





このブログ「鹿嶋春平太チャーチ」のチャーチは教会です。

チャーチでの活動には本道があります。
それは「霊のいのちの回復」活動です。




イエスは~「人間 = 肉体 + 霊(霊魂)」・・・であることを明確に示しました。

肉体は短期間に死んで消滅します。
霊は永続します。

~人はまず自分の霊魂を知るべきである。
霊魂の喜び、祝福を優先的に求めるべきである。

なのに人は肉体だけ考えて、霊のことを考えない。
霊を考えねば、死後の永遠なことを考えない。

~こう指摘して、イエスは霊が祝福を受ける方法を人間に提供しました。






~創造神は今の人類の祖先アダムを創り、その中に「いのちの霊」を吹き込んだ。
かくして人は、創造神と直接交われる存在になった。
これを妬んだ悪魔は、その交信の道を、切ってしまおうと誘惑し、そして、成功した。

もう「いのち」という霊のエネルギーは、人の霊に吸収・充電されなくなってしまった。
交信のパイプを切られた人間の状態が「罪人」である。

これは道徳的な罪をいうのではない。
霊の罪は人を根底的に殺す。

「罪の報酬は死」、という。
人間は創造神の「いのちエネルギー」が入らなくなり、死んだのだ。

イエスはそういう人の世に来られて、もう一度、通路を形成してくださった。
人間は「罪によって死に、イエスによって再び生きる道を与えられた~。

+++

~聖書はそれを証言しています。

その証言を解き明かし伝える活動が「チャーチ」の本道なのです。






それからしますと、「聖書と政治経済学」の話は、これはもう「側道」です。
政治経済学は、人間の肉体の生命が安楽の内に全う出来るすべを考えます。
政治経済学の知識はその成果なのです。
それに限らず、医学、物理学、化学、法学などの学問(科学)というものは、
みなすべからく肉体が生命を安楽に全うするすべを探求する知的活動です。

ところが情報化時代になって、この側道の方のトラブル情報が大量に流通してくるようになりました。
すると人は側道の事柄にわずらわされて、「霊のいのちの問題どころでない」、という心理になりがちです。

鹿嶋は、この「側道の問題」にある程度の心理的解決を提供する必要を感じました。
そこで、政治経済学的問題への解説を提供しようとしてきました。

しかし、チャーチが本道を進むべきことに変わりはありません。
そのために、ここで最大の側道問題に理解の筋道を与えておいて、本道に戻りたいと思います。

人間の肉体生命の安楽な全うを妨げる最大の要因は「戦争」です。
昨今、集団的自衛権の問題を初めとして、戦争への危険の増大が叫ばれるようになっています。
そこでこの戦争発生に関する一つの理解を提供して、読者諸氏の「世の思い煩い」を軽減できたらと思います。






<戦争発生のメカニズム>


戦争を発生さす誘因は複雑です。

だが、その基本形は昔の部族国家間での衝突・紛争にあります。
そこでこれを素材にして、人間の戦争心理を考えることから始めようと思います。

近代の国民国家間の戦争はそれが複雑化したものです。
そこで古代の部族間の争いを、人間の個人心理を基底において考える。
そうするとわかりやすくなると思います。





<動物的本性と知性が併存>






人の意識は、大きく分けて、動物的本性と知性とからなっています。
心理学者マズローは、有名な欲求五段階説を残しました。
彼は人間の欲求を生理的欲求と精神的欲求との二つでとらえることから思考を開始しています。

生理的欲求とは、食欲、睡眠欲、性欲など、および、安全欲求(身の安全を求める欲求)です。
これは動物的本性に対応しています。

精神的欲求とは、愛情欲求、尊敬欲求、自己実現欲求などです。
これは知性に対応しています。

要するに、人の意識は肉体的本性から発するものと、知性活動から発するものとからなっている~というのがマズローの基盤見解です。

鹿嶋はその認識は妥当だと思っています。





<動物的本性には獣性が含まれる>

そして鹿嶋は、この動物的本性には獣性が含まれているとみています。
人の意識には間違いなくこの性質が存在するようなのです。

獣性の典型は、アフリカのヒョウやライオンがシマウマを襲う行為にみられます。
彼らはシマウマなどの群れを追いかけ、群れから遅れたものにかみつき殺し食べます。
そこには殺されるものへの同情や哀れみは皆無です。

そして人間にもこのたぐいの心理本性があるのです。

我々一般人には、それを直接観察する機会はもてません。
特に、平和の時代には、それが発露した姿を現実の中に観察できる機会は日常的には少ないのです。

だが、創作劇の中では描かれています。
かつてのシリーズテレビドラマ「必殺仕置人」がその一例です。
そこで正義の仕置き人が悪代官や悪徳商人を殺す場面に、人の獣性がリアルに描かれていました。

仕置人が裏社会でなすお仕置きは、毎回クールそのものです。
これら悪者に対する憐憫の情などは、みじんもありません。
人間にも、獣性があるのです。






<相手の獣性に怯えて攻撃に突入>

獣性はお互いによく知り合っている人間同士の間では、知性の上位に来ることは通常ありません。

だがよく知らない相手に対してはそうではない。
相手の心の中で獣性が知性より優位になって自分を攻撃してくる可能性を感じて、恐れを抱きます。

古代には、有力者の家族は大家族でした。
その有力家族が他の家族を従えて部族を形成しました。
これが、家父長が生殺与奪の権を持ったり、闘争集団を従えたりして国家の形態をなしていました。

こういう部族があちこちに出来ました。

生産力の弱い時代です。
みな飢餓の危険の中で生きています。
それ故、部族がより安定的な食生活を求めて移動することも多くありました。

すると他の部族に接触することも起きます。
彼らは互いに、相手の獣性優位の行動に恐怖を抱きます。
これが長引くと、このテンションに神経が耐えられなくなます。

そこで、「やられる前にやってしまおう」、という心理に自然になります。
そう考えることによって、テンションの苦痛から解放されようとするのです。
その結果部族間戦争があちこちで起きました。

これが戦争勃発の基礎メカニズムです。

+++

有力部族が他部族を従えると、今度は、各地に小国家が出来ていきました。
日本の戦国大名国家や欧州各国での諸侯国家がそれです。

これら小国家のあいだにおいても、上記と同じ原理で戦争が起きました。
人間社会は、基本的に戦争が起きやすい仕組みになっているのです。


(続きます)








コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『自己神欲が諸悪を産む』の... | トップ | 35 <戦争発生のメカニズム... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

聖書と政治経済学」カテゴリの最新記事