鹿島春平太チャーチ

「唯一の真の神である創造主と御子イエスキリスト」この言葉を“知っていれば”「天国での永生」は保証です。

Vol.12 キリスト教会の誕生

2016年01月29日 | キリスト教の正しい学び方




こんにちわ。

今回から、キリスト教活動史に入ります。


キリスト教は教典のある宗教です。

Vol.11 までは、その教典である聖書に焦点を当てて述べてきました。

今回から、それを用いた活動の歴史に入ります。




<教会と教会堂>

キリスト教活動とは聖書〈新約聖書をベースにした)を肯定的に受け入れる人々の活動です。

この人々には、思いを同じくする点が多いので、集まって交わりをし、多くの活動をします。

この人々の群れが「教会〈church)」です。

教会と聞くと、一般人は「教会堂(chapel)」を連想しますが、あれは、キリスト教活動の一つの場です。

「教会はイエスの教えを信じる人々の群れである」ことを確認するために、
米国では「コングリゲーション・イズ・チャーチ」(Congregation is Church)といったりもします。

+++

この歴史を追おうと思います。

教会史は、このブログでは一度ならず紹介してきました。

このシリーズでも、それを繰り返す部分が多いことになります。




<初代教会>


最初のキリスト教会は、初代教会と呼ばれます。

それがこの世に産声を上げる状況は、劇的でダイナミックです。



イエスは復活して現れて、弟子たちに宣教命令をして昇天します。

弟子の多くは、北方のガリラヤ地方の人でした。

だが、首都エルサレムに留まっているように、とも命令していきます。

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イエスがいなくなった後にも、その言葉を肯定的に認識し、受け入れている人々が120人ほど、大きな建物の一室に集まって祈っていました。

そこにドラマが起きました。
〈この様子は、新約聖書のなかの『使徒行伝』という書物に記録されています)





<轟音と異言>

突然、天から激しい風が吹き下ろすような音響が家全体に響き渡った。
次いで、全員が自分も知らない他国の言葉で語り出した。

これは後に「異言(いげん)」といわれるようになります。
英語ではストレンジ・タング(strange tongue)です。

エルサレム参拝に来ていた人々は、轟音に驚き怪しみました。

部屋に来てみると、使徒や信徒たちが各々自分たち(群衆)の国の言葉で
酒に酔ったようにしてベラベラ語っている。

彼らは仰天しました。




<リーダー、ペテロ、聖句解読で事態を説明>


その彼らに向かって使徒〈弟子の中でイエスに直接教えを受けた12人)の中のリーダー格・ペテロが立ち上がって語り始めました。

彼は旧約聖書の中の一節を解き明かすことで事態の説明をしました。

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「その後、わたしは、わたしの霊をすべての人に注ぐ。
すると、あなたがたの息子や娘は預言し、青年は幻を見、老人は夢を見る・・・」
(旧約聖書「ヨエル書」2章28節)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


この聖句は従来、みんな何をいってるのかわからなかったものでした。

だがペテロは~

「これは今現在、自分たちに起きていることをいっているのだよ、
そしてイエスはこの出来事を約束して行かれたのだよ」

~といって、聖句を解き明かしました。





<初日から3000人が加わる>


またペテロは他の聖句も、イエスを預言しているものとして解き明かし、「そのイエスを君たちは十字架にかけたのだよ」と指摘した。

この解読は参集した人々の胸を打ちました。

その結果、この日に約3000人が悔い改めて弟子たちの群れに加わったと「使徒行伝」という書物は記しています。

キリスト教会の誕生はそういう劇的なものでした。

弟子が一人一人宣教して広めていくような出だしではなかったのですね。

+++

次回には、この新教会の活動様式を述べます。



(「キリスト教の正しい学び方」   第12回   完)









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