Sightsong

自縄自縛日記

北京の「Red Gate Gallery」再訪

2008-11-22 23:06:15 | 中国・台湾

北京からさっき帰国した。寒かった。

自動車で唐山から天津に向かう途中、「November Cotton Flower」の通り、綿花の摘み取りをやっていた。摘んでいない白いところと、摘み終わった茶色いところとのコントラストが目立っていた。

今朝土曜日の午前中だけ時間があったので、「北京城東南角楼」の中にある「Red Gate Gallery」を再訪した。

今日から別の展示をしているはずだったが、なぜかまだ終わったはずの展示があった。周吉榮(Zhou Jirong)の「綺城 Fantastic City」と題された一連の作品は、ミクストメディアで、虚実が混じりあったイメージを創り出していた。上部は空のグラデーション、下部に人為的な建造物らしきものが描かれている共通点がある。近くで観ると、風雪に晒されたようであり、錆びているようであり、緑青が出ているようであった。これが三歩下がると、幻影の街となるのだった。

何度もぐるぐる回って観ていると、事務室からスタッフ(欧州人により運営されている)が出てきて、親切にもカタログをくれた。

2階は、前回来たときは改修中だったが、ここの城壁や角楼のジオラマ、古い写真、公開処刑用の刀なんかが展示されていた。

3階には、前回の個展では展示されていなかった王利豊(ワン・リーフェン)の宋王朝シリーズの1点があった(前回は明王朝のシリーズ)。改めて、このひとの感性と技巧に感心する。ほかには、鄭学武のデザイン的な作品や、李剛による靴のオブジェなんかがあった。

まだ少し時間があったので、行ったことがない「今日美術館」を目指して歩いたが、発見できなかった。しかし、うろうろしていたら公園で卓球をするひとたちを見ることができたので、とりあえず満足した。やはり本場なのであり、かなり上手い。昔、地震研究所に在籍していたとき、「卓球部」と言われるくらい毎日卓球をしていたが(研究者になっていないのも当然である)、中国からの留学生たちに勝つことはなかった。

●参考
○「北京的芸術覗見(1)」(Red Gate Gallery)
○「北京的芸術覗見(2)」「(3)」(北京798芸術区)
○「武漢的芸術覗見」(Soka Art Center)
○「北京の「Soka Art Center」再訪」(Soka Art Center)