子ども2人を連れて、近くのシネコンで『ドラえもん のび太の人魚大海戦』を観る。と言うと大変なようだが、実は自分が楽しんでいる。
結局、数年前から毎年1回観に来ている。ちょうど、絵柄が変わった『のび太の恐竜2006』(2006年)以来だ。そのとき、均一な太さから、筆ペンで描いたような味の線になった。線が変わると動きの柔軟性も変わるようで、大画面で観るのはとても楽しい。それにしても、1年が経つのは早いな。
今回の作品は、古代から海底に棲んでいる人魚族との出会いと冒険と別れ。このパタンは見事に踏襲しており、ほとんど『男はつらいよ』である。彼らは、古代に他の星から漂流し、地球にやってきたのだった。なんだか、『ウルトラセブン』の「ノンマルトの使者」を思い出してしまった。しかし、そこまでの哀しさや罪深さはなかった(当たり前だが)。
ドラえもんはいつでもお薦めである。
●参照
○『ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史』(2009年)
○『ドラえもん のび太と緑の巨人伝』(2008年)