Sightsong

自縄自縛日記

沖縄米軍基地関連の集会(普天間、辺野古、高江、・・・)

2010-03-26 07:00:00 | 沖縄

●「今こそ、沖縄の米軍基地問題を知るー漂流する普天間と辺野古」

2010/4/9(金)19:00~ @目黒田道住区三田分室・第1、第2会議室
http://mwhansen.hp.infoseek.co.jp/

●山本英夫写真展『FUTENMA』

2010/4/13(火)~18(日)11:00~19:00(最終日18時)
@PAOギャラリー
http://jcjkana.blog102.fc2.com/blog-entry-484.html

●「普天間基地の即時・無条件撤去を!4・14中央集会」

2010/4/14(水)18:30~ @日比谷野外音楽堂
主催/沖縄県民と連帯し、普天間基地の即時・無条件撤去を求める4・14中央集会実行委員会
http://homepage3.nifty.com/anpohaiki/


『富樫雅彦 スティーヴ・レイシー 高橋悠治』

2010-03-26 00:25:16 | アヴァンギャルド・ジャズ

『富樫雅彦 スティーヴ・レイシー 高橋悠治』(水牛、2000年録音)という、素晴らしい顔合わせの録音が世に出ている。富樫雅彦、スティーヴ・レイシーともに、既に鬼籍に入っている。遠いので未だ足を運んだことのないホール・エッグ・ファームでの記録である。なぜこんな凄い音源が10年もお蔵入りだったのか。

4回の演奏のうち、このトリオによるものは2回。あとは高橋悠治のピアノソロと、高橋と富樫のデュオだ。

ブルースのかけらもない、中心もなさそうな高橋の演奏は好きだが、実のところ何なのかよくわからない。富樫のパーカッションは、いつもながら、職人的に磨かれた音と響きである。そしてレイシー。ビブラートは全くなく平板、しかし微妙に、不穏に音色が変化する。レイシーの手癖に違いないインプロヴィゼーションのフレーズも、時折音量を下げたときに挿入される息が詰まるようなノイズも、最高である。

3人の匠たちの間合いを感じるためにも、このセッションを直に観ておきたかった。もう取り返しがつかない。全員、別々の機会に目の当たりにしたことはあるのだけれど。

レイシーの初期の盤に、『Soprano Sax』(Prestige、1957年)と『Reflections』(New Jazz、1958年)がある。有名な作品であり、借りて聴いたことはあったが、また手元に置きたいと思っていたら、2枚のお得なカップリングCDが出た。両方ともピアノトリオをバックにソプラノサックスを吹いており、前者はウィントン・ケリーのピアノ、後者はエルヴィン・ジョーンズのドラムスとマル・ウォルドロンのピアノも聴きどころだ。

改めて、レイシーの音は(枯れる前ではあるが)既に独自の個性が染みついていることがよくわかる。それでも、吹かされたのか、『Soprano Sax』での「Alone Together」や「Easy to Love」といった小唄では、何だか居心地の悪さを感じてしまう。それが、セロニアス・モンク曲となると突然うきうきとしはじめるようで不思議だ。特に『Reflections』は全曲モンクであり、エルヴィンやマルの個性と相まって本当に素晴らしい。そうか、この2人も既にこの世の人ではない。

●参照
『Point of Departure』のスティーヴ・レイシー特集
レイシーは最後まで前衛だった
中平穂積『JAZZ GIANTS 1961-2002』におけるレイシーの写真
富樫雅彦が亡くなった
姜泰煥・高橋悠治・田中泯
姜泰煥・高橋悠治・田中泯(2)