Sightsong

自縄自縛日記

シンディ・ブラックマン『A Lil' Somethin', Somethin'』

2013-04-12 23:53:48 | アヴァンギャルド・ジャズ

シンディ・ブラックマン『A Lil' Somethin', Somethin'』(32 Jazz、2000年)は、ブラックマンがMuseレーベルに残した録音のコンピレーションで、80年代後半から90年代前半の演奏が収録されている。

それにしても、何ちゅうヘアスタイルか。2008年にメルボルンのライヴハウスでブラックマンを観たときには、あまりのカッコよさに、目が釘づけになってしまった。ステージ上でプロポーズしたサンタナと結婚し、いまの名前はシンディ・ブラックマン・サンタナになっているが、サンタナだって、10%くらいはあのヘアスタイルにやられたに違いない。

いやいや、勿論ドラミングもアスリート的にスピーディーでカッコいい。最初に影響を受けたというトニー・ウィリアムスほどのアクがあるわけではないが、ブラックマンも独自な台風である。

この盤で共演している面々は、ウォレス・ルーニー、スティーヴ・コールマン、ケニー・バロン、ジャッキー・テラソンら、「ちょっと前」のスーパースターズである。いまでは時代の音のように聞こえてしまうものの、やっぱり、聴いていると熱く萌えてしまう。

だが、ひとつだけ難点がある。

ゲイリー・バーツは下手じゃないか?どこが取り柄なのか?


ブラックマン、メルボルン、2008年 Leica M3、Summicron 50mmF2、TMAX3200、フォマスピードバリアント311、3号フィルタ

●参照
メルボルンでシンディ・ブラックマンを聴いた