Sightsong

自縄自縛日記

クリストファー・マッカリー『アウトロー』

2013-04-16 00:44:05 | 北米

いま広州に来ている。飛行機の中では、クリストファー・マッカリー『アウトロー』(2012年)を観た。

原題の『Jack Reacher』を用いなかったのは、カタカナにしたときの安っぽさゆえだろうか。それにしても、『アウトロー』とは、クリント・イーストウッド作品への敬意が足りないのではないか。

映画はパルプ・フィクションそのものだ。というよりも、このようなアメリカへの憧れを絵にしたような感覚である。しかも、それらアイコンへのフェティシズム満開。

退役軍人。一匹狼。流れ者。やけに強い。場末の飲み屋。チンピラ。気高い女性(しかも、最後にはワイルドな主人公になびく)。銃の肯定。悪徳警官。権力に楯突く者をかばいあう大衆社会。

あほくさ~。(面白かったけど)