代々木上原のMUSICASA(2019/5/14)。
André Marques (p)
エルメート・パスコアールのグループの一員として来日しているアンドレ・マルケス、1日だけのソロピアノである。
マルケスは知的にきっちりとした旋律を弾き始める。毎回それはとどまることなく発展を続け、端正さとはしゃぎとが両立した演奏となってゆく。丁寧に作られた寄木細工の各部分が、自律的に予想外の動きをみせるような感覚である。マルケスは足踏みさえもそのように行う。
16歳のときに祖母に捧げて作曲したというオリジナルや、「Desafinado」や、エルメートの「O OVO」(『Viva Hermeto』の冒頭曲)なんかを演奏した。エルメートとはもう15年ほど共演しているそうであり、オリジナルでも、装飾音というには強烈すぎるエルメート・フレーズが飛び出してくる。
もちろんグループの中でも光を放っているマルケスのソロに向き合うわけだから、素晴らしいことははじめからわかっている。それにしても期待を超えるパフォーマンスにちょっと興奮した。
『Viva Hermeto』にサインを頂戴した。
●アンドレ・マルケス
エルメート・パスコアール@ビルボード東京(2019年)
エルメート・パスコアール@渋谷WWW X(2017年)
トリオ・クルピラ『Vinte』(2016年)
アンドレ・マルケス『Viva Hermeto』(2014年)
アンドレ・マルケス/ヴィンテナ・ブラジレイラ『Bituca』(2013年)
アンドレ・マルケス『Solo』(2005年)
エルメート・パスコアール@ビルボード東京(2019年)
エルメート・パスコアール@渋谷WWW X(2017年)
トリオ・クルピラ『Vinte』(2016年)
アンドレ・マルケス『Viva Hermeto』(2014年)
アンドレ・マルケス/ヴィンテナ・ブラジレイラ『Bituca』(2013年)
アンドレ・マルケス『Solo』(2005年)