『けーし風』第102号(2019.4、新沖縄フォーラム刊行会議)の読者会に参加した(2019/5/11、高田馬場の貸部屋)。参加者は5人。
話題は以下のようなもの。
●奄美での土砂シンポジウム(辺野古土砂全協、2019/5/25、26)。もちろん辺野古埋立に使われる土砂の採石について。
●新崎盛暉さんの業績を振り返り引き継ぐ会(2019/3/16)。「本土」では新崎氏の思想が十分に引き継がれていないのではないか。会でも思い出話が多かった。それを中心にされては困る。
●辺野古の軟弱地盤の問題。北上田毅氏(土木技師)による検証がすばらしい。このような活動がなければもっと埋立が強行されていただろう。それにしても、仮に技術的問題がクリアできたとして、二兆円以上をかけて建設するのか。また、関空や羽田のように地盤沈下し続ける基地のメンテ費をどうするのか。
●ジュゴン。生育したあとはさほど広くは回遊しないだろう。一方、防衛省は、基地建設があっても別の場所に行けばいいのだろうと決めつけている。
●運動にハラスメントは付いてまわる。大きな運動においては小さな運動の細かなことをひとつひとつ取り上げてはいられない。一方、このような運動は小さな運動こそが重視されるものであり、上意下達の組織とは異なる。従って常にフリクションがある。
●基地からの解放と、人間性や身体性との関係。
●反戦・反基地という共通項で「本土」側が沖縄との連帯を求めることが多い。しかしこの際には、沖縄の歴史的・社会的な位置づけを十分に理解せず、ただ普遍的な問題としてとらえるのみでは、深い連帯など不可能。
参照
『けーし風』