Sightsong

自縄自縛日記

エディ・ゴメス『Down Stretch』

2019-05-05 12:33:17 | アヴァンギャルド・ジャズ

エディ・ゴメス『Down Stretch』(Trio Records、1976年)を聴く。

Eddie Gomez (b)
Elliot Zigmund (perc)
Takehiro Honda 本田竹広 (p, key)

ビル・エヴァンスとの共演でも、チック・コリアとの共演でも、リーダー作でも、さほど注目されないベーシストに違いない。わたしも同様なのだが、後半の多重録音を含めてちゃんと聴いてみると悪くない。

いやそれより本田竹広である。ネイティブ・サン結成のちょっと前。本盤にはA面で弾いており、このキーボードの滋味というか、ブルースというか、たゆたっていて哀しくも明るい感覚というか、もうたまらないのだった。泣きそう。なんでこんなに良いんだろう。

●エディ・ゴメス
『Tribute to John Coltrane』(1987年)
アルバート・マンゲルスドルフ『A Jazz Tune I Hope』、リー・コニッツとの『Art of the Duo』(1978、83年)
ポール・ブレイ『Barrage』(1964年)

●本田竹広
本田竹広『BOOGIE-BOGA-BOO』(1995年)
本田竹広『EASE / Earthian All Star Ensemble』(1992年)
『Voyage』誌のネイティブ・サン特集、『Savanna Hot-Line』、『Coast to Coast』、『Gumbo』(1979-84年)
『ネイティブ・サン』(1978年)
本田竹広『This Is Honda』(1972年)
本田竹広『I Love You』(1971年)
本田竹広『The Trio』(1970年)


齋藤徹+沢井一恵@いずるば(JazzTokyo)

2019-05-05 12:00:03 | アヴァンギャルド・ジャズ

大田区のいずるば(2019/4/4)。JazzTokyo誌に寄稿した。

>> #1075 齋藤徹×沢井一恵

Tetsu Saitoh 齋藤徹 (b)
Kazue Sawai 沢井一恵 (箏)
Ryotaro Yahagi 矢萩竜太郎 (dance)

●齋藤徹
松本泰子+庄﨑隆志+齋藤徹@横濱エアジン(『Sluggish Waltz - スロッギーのワルツ』DVD発売記念ライヴ)(2019年)
齋藤徹+久田舜一郎@いずるば(2019年)
近藤真左典『ぼくのからだはこういうこと』、矢荻竜太郎+齋藤徹@いずるば(2019年)
2018年ベスト(JazzTokyo)
長沢哲+齋藤徹@ながさき雪の浦手造りハム(2018年)
藤山裕子+レジー・ニコルソン+齋藤徹@横濱エアジン(JazzTokyo)(2018年)
齋藤徹+長沢哲+木村由@アトリエ第Q藝術(2018年)
ロジャー・ターナー+喜多直毅+齋藤徹@横濱エアジン(2018年)
かみむら泰一+齋藤徹@喫茶茶会記(2018年)
永武幹子+齋藤徹@本八幡cooljojo(JazzTokyo)(2018年)
かみむら泰一+齋藤徹@本八幡cooljojo(2018年)
DDKトリオ+齋藤徹@下北沢Apollo(2018年)
川島誠+齋藤徹@バーバー富士(JazzTokyo)(2018年)
齋藤徹+喜多直毅@板橋大山教会(2018年)
齋藤徹+喜多直毅+外山明@cooljojo(2018年)
かみむら泰一+齋藤徹@本八幡cooljojo(2018年)
齋藤徹+喜多直毅+皆藤千香子@アトリエ第Q藝術(2018年)
2017年ベスト(JazzTokyo)
即興パフォーマンス in いずるば 『今 ここ わたし 2017 ドイツ×日本』(2017年)
『小林裕児と森』ライヴペインティング@日本橋三越(2017年)
ロジャー・ターナー+喜多直毅+齋藤徹@横濱エアジン(JazzTokyo)(2017年)
長沢哲+齋藤徹@東北沢OTOOTO(2017年)
翠川敬基+齋藤徹+喜多直毅@in F(2017年)
齋藤徹ワークショップ特別ゲスト編 vol.1 ミシェル・ドネダ+レ・クアン・ニン+佐草夏美@いずるば(2017年)
齋藤徹+喜多直毅@巣鴨レソノサウンド(2017年)
齋藤徹@バーバー富士(2017年)
齋藤徹+今井和雄@稲毛Candy(2017年)
齋藤徹 plays JAZZ@横濱エアジン(JazzTokyo)(2017年)
齋藤徹ワークショップ「寄港」第ゼロ回@いずるば(2017年)
りら@七針(2017年)
広瀬淳二+今井和雄+齋藤徹+ジャック・ディミエール@Ftarri(2016年)
齋藤徹『TRAVESSIA』(2016年)
齋藤徹の世界・還暦記念コントラバスリサイタル@永福町ソノリウム(2016年)
かみむら泰一+齋藤徹@キッド・アイラック・アート・ホール(2016年)
齋藤徹+かみむら泰一、+喜多直毅、+矢萩竜太郎(JazzTokyo)(2015-16年)
齋藤徹・バッハ無伴奏チェロ組曲@横濱エアジン(2016年)
うたをさがして@ギャラリー悠玄(2015年) 
齋藤徹+類家心平@sound cafe dzumi(2015年)
齋藤徹+喜多直毅+黒田京子@横濱エアジン(2015年)
映像『ユーラシアンエコーズII』(2013年)
ユーラシアンエコーズ第2章(2013年)
バール・フィリップス+Bass Ensemble GEN311『Live at Space Who』(2012年)
ミシェル・ドネダ+レ・クアン・ニン+齋藤徹@ポレポレ坐(2011年)
齋藤徹による「bass ensemble "弦" gamma/ut」(2011年)
『うたをさがして live at Pole Pole za』(2011年)
齋藤徹『Contrabass Solo at ORT』(2010年)
齋藤徹+今井和雄『ORBIT ZERO』(2009年)
齋藤徹、2009年5月、東中野(2009年)
ミシェル・ドネダと齋藤徹、ペンタックス43mm(2007年)
齋藤徹+今井和雄+ミシェル・ドネダ『Orbit 1』(2006年)
ローレン・ニュートン+齋藤徹+沢井一恵『Full Moon Over Tokyo』(2005年)
明田川荘之+齋藤徹『LIFE TIME』(2005年)
ミシェル・ドネダ+レ・クアン・ニン+齋藤徹+今井和雄+沢井一恵『Une Chance Pour L'Ombre』(2003年)
往来トリオの2作品、『往来』と『雲は行く』(1999、2000年)
齋藤徹+ミシェル・ドネダ+チョン・チュルギ+坪井紀子+ザイ・クーニン『ペイガン・ヒム』(1999年)
齋藤徹+ミシェル・ドネダ『交感』(1999年)
齋藤徹+沢井一恵『八重山游行』(1996年)
久高島で記録された嘉手苅林昌『沖縄の魂の行方』、池澤夏樹『眠る女』、齋藤徹『パナリ』(1996年)
ミシェル・ドネダ+アラン・ジュール+齋藤徹『M'UOAZ』(1995年)
ユーラシアン・エコーズ、金石出(1993、1994年)
ジョゼフ・ジャーマン 

●沢井一恵
映像『ユーラシアンエコーズII』(2013年)
ユーラシアンエコーズ第2章(2013年)
ローレン・ニュートン+齋藤徹+沢井一恵『Full Moon Over Tokyo』(2005年)
ミシェル・ドネダ+レ・クアン・ニン+齋藤徹+今井和雄+沢井一恵『Une Chance Pour L'Ombre』(2003年)
齋藤徹+沢井一恵『八重山游行』(1996年)


タリバム!+今西紅雪@本八幡cooljojo(JazzTokyo)

2019-05-05 11:58:14 | アヴァンギャルド・ジャズ

本八幡のcooljojo(2019/4/12)。

Talibam!:
Matt Mottel (keytar)
Kevin Shea (ds)

Kohsetsu Imanishi 今西紅雪 (箏)

※素晴らしい写真はm.yoshihisaさん

タリバム!から千葉で日本の伝統楽器と共演したいとの相談があり、思いついたのは箏の今西紅雪さん。

今西さんの演奏が強烈な印象として残っていたのは、昨年のピーター・エヴァンスのステージなのであり、それはピーターが極めて音を抑制した上で成り立っていたサウンドだった。しかし今回は大暴れ美学のタリバム!である。よく考えるとまったく違う。音量のバランス的にどうだろうか、サウンドの方向性が違いすぎるのではないだろうか、などと勝手に心配をしたり、幡ヶ谷forestlimitでの来日初公演を今西さんと観たあとに勝ち負けは如何になどと勝手に煽ったりもした。

しかしそれはすべて杞憂に終わった。

和楽器との初共演となるタリバム!も、今西さんも、見事なパフォーマンスをみせた。ファーストセットでは探り合いのような雰囲気があり(それもスリリングなものだ)、セカンドセットでは動悸動悸するほどの化学変化が起きた。さすがである。

JazzTokyo誌に寄稿した。

>> #1076 Talibam! with 今西紅雪

●タリバム!
タリバム!&パーティーキラーズ!@幡ヶ谷forestlimit(2019年)
Talibam!『Endgame of the Anthropocene』『Hard Vibe』(JazzTokyo)(2017年)

●今西紅雪
ピーター・エヴァンス@Jazz Art せんがわ2018(JazzTokyo)(2018年)

●ケヴィン・シェイ
タリバム!&パーティーキラーズ!@幡ヶ谷forestlimit(2019年)
MOPDtK@Cornelia Street Cafe(2017年)
Pulverize the Sound、ケヴィン・シェイ+ルーカス・ブロード@Trans-Pecos(2017年)
Bushwick improvised Music series @ Bushwick Public House(2017年)
Talibam!『Endgame of the Anthropocene』『Hard Vibe』(JazzTokyo)(2017年)
ヨニ・クレッツマー『Five』、+アジェミアン+シェイ『Until Your Throat Is Dry』(JazzTokyo)(2015-16年)
クリス・ピッツィオコス『Gordian Twine』(2015年)
PEOPLEの3枚(-2005年、-2007年、-2014年)
MOPDtK『Blue』(2014年)
MOPDtK『(live)』(2012年)
MOPDtK『The Coimbra Concert』(2010年)
ピーター・エヴァンス『Live in Lisbon』(2009年)
MOPDtK『Forty Fort』(2008-09年) 


藤井郷子『Stone』(JazzTokyo)

2019-05-05 11:51:57 | アヴァンギャルド・ジャズ

藤井郷子『Stone』(Libra Records、2018年)のレビューをJazzTokyo誌に寄稿した。

>> #1608 『藤井郷子 ピアノ・ソロ / Stone』

Satoko Fujii 藤井郷子 (p)

●藤井郷子
邂逅、AMU、藤吉@吉祥寺MANDA-LA2(2019年)
This is It! 『1538』(2018年)
魔法瓶@渋谷公園通りクラシックス(2018年)
MMM@稲毛Candy(2018年)
藤井郷子オーケストラ東京@新宿ピットイン(2018年)
藤井郷子オーケストラベルリン『Ninety-Nine Years』(JazzTokyo)(2017年)
晩夏のマタンゴクインテット@渋谷公園通りクラシックス(2017年)
This Is It! @なってるハウス(2017年)
田村夏樹+3人のピアニスト@なってるハウス(2016年)
藤井郷子『Kitsune-Bi』、『Bell The Cat!』(1998、2001年)


渋さチビズ@なってるハウス

2019-05-05 10:52:53 | アヴァンギャルド・ジャズ

入谷のなってるハウス(2019/5/4)。予定になかった登敬三さんも入っていてラッキーである。

Hideki Tachibana 立花秀輝 (as)
Keizo Nobori 登敬三 (ts)
Yoichiro Kita 北陽一郎 (tp)
Koichi Yamaguchi 山口コーイチ (p)
Daisuke Fuwa 不破大輔 (b)
Jun Isobe 磯部潤 (ds)

この面々のエネルギーミュージックであり最高に決まっている。

立花さんは凄まじい音圧。途中でネックを外してマウスピースと直結、またそのネックとの2本吹き(!)という驚異の離れ業をみせた。登さんをナマで観るのははじめてだ。テナーならではの良い音であり、おれ知らないよと始めた「Goodbye Pork Pie Hat」ではコードで探りを入れながら見事な世界を構築した。山口さんのシームレスに循環し戻ってくるピアノも嬉しい。もちろん北さん、不破さん、磯部さんのエネルギーとグルーヴと破裂も素晴らしい。

「Naadam」で耳鳴り。

Fuji X-E2、7Artisans 12mmF2.8、XF60mmF2.4

●不破大輔
青山健一展「ペタペタ」とThe Space Baa@EARTH+GALLERY(2017年)
川下直広カルテット@なってるハウス(2017年)
川下直広カルテット@なってるハウス(2016年)
立花秀輝+不破大輔@Bar Isshee(2015年)
不破大輔@東京琉球館(2015年)
山口コーイチ『愛しあうことだけはやめられない』(2009-10年)
高木元輝の最後の歌(2000年)
2000年4月21日、高木元輝+不破大輔+小山彰太(2000年)
『RAdIO』(1996, 99年)
『RAdIO』カセットテープ版(1994年)
のなか悟空&元祖・人間国宝オールスターズ『伝説の「アフリカ探検前夜」/ピットインライブ生録画』(1988年)

●立花秀輝
立花秀輝トリオ@東中野セロニアス(2017年)
AAS@なってるハウス(2016年)
立花秀輝+不破大輔@Bar Isshee(2015年)
立花秀輝『Unlimited Standard』(2011年) 

●山口コーイチ
ヴァネッサ・ブレイ+山口コーイチ@サラヴァ東京(2018年)
川下直広カルテット@なってるハウス(2017年)
川下直広カルテット@なってるハウス(2016年)
AAS@なってるハウス(2016年)
山口コーイチ『愛しあうことだけはやめられない』(2009-10年)

●磯部潤
AAS@なってるハウス(2016年)