東北沢のOTOOTO(2019/1/21)。
Chrome Hill:
Roger Arntzen (b)
Asbjorn Asbjørn Lerheim (g)
Torstein Lofthus (ds)
Atle Nymo (ts)
Guest:
Noritaka Tanaka 田中徳崇 (ds)
クローム・ヒルはノルウェーのグループ。アメリカーナと北欧のジャズを融合と謳っており、確かにフォーキーで骨太なメロディーと、それをユニゾンで歌う気持ちよさがある。とは言え面白さはもっと奥深い。
「Earth」や「Blue Dog」におけるごく単純なフレーズの繰り返しや、「Lurking Beneath」での上がり下がりだけの同じフレーズの繰り返しの中で、音色の変化や即興を交えた発展を行っていく形には、ミニマルを基礎としての大きなポテンシャルがみえてくるようだ。それと同時に、音を出すという根本のところに意識が収斂されてくる。ゲストが田中徳崇、そして藤原大輔氏も観に来ていたからの発想でもないが、そのあり方はrabbitooを想起させたりもする。また、そのようなテナー、ギター、ベースと、よりスピードを得て疾走するドラムスとの異なる時間の共存も昂揚させられるものだった。
ファーストセット、Deep Blue、Explorer、Drunken Sailer、Earth、Wide Stripes。セカンドセット、Blue Dog、Hoatzin、The Voyage Home、Lurking Beneath、Maelstrom。
Fuji X-E2、7Artisans 12mmF2.8
●田中徳崇
rabbitoo@フクモリ(2016年)
rabbitoo『the torch』(2015年)
ジョシュア・エイブラムス『Represencing』、『Natural Information』(2008-13年)
アクセル・ドゥナー + 今井和雄 + 井野信義 + 田中徳崇 『rostbeständige Zeit』(2008年)