先週に続き、新宿西口カリヨン橋において白石民夫さんの路上パフォーマンス(2016/6/12)。
演奏の30分ほど前、21時半ころに着くと、まだ白石さんしかいなかった。いきなり、普通の勤め人に見えるねと微笑んで言われてしまったのだが、わたしは普通の勤め人である。クリス・ピッツィオコスの話などを伺っているうちに(ふたりはNYのDowntown Music Galleryで同じ日に吹いている)、やがて20人ほどが集まってきた。他称映像作家のYさんも、これを企画したゴールデン街・裏窓のマスターも、Gaiamamooという即興ユニットの二人組も現れた。
曇り空に突き刺さる鋭い高音の断片群。先週とはまた違い、より聴く者の心をダイレクトに抉るものだった。そしてヴァイオリンの後飯塚僚さんも加わり、背後で、微分的で独立的な音を発した。その作用なのか、白石さんも自ら痙攣するようにして、30分もの間、新宿を裂いた。
白石民夫 (as)
後飯塚僚 (vl)
Fuji X-E2、XF60mmF2.4
●参照
白石民夫@新宿西口カリヨン橋 その3(2016年)
白石民夫@新宿西口カリヨン橋 その2(2015年)
白石民夫@新宿西口カリヨン橋(2015年)