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自縄自縛日記

今野勉『宮沢賢治の真実』

2020-06-25 13:10:19 | 思想・文学

今野勉『宮沢賢治の真実 修羅を生きた詩人』(新潮文庫、原著2017年)。

元テレビ演出家による、謎解き宮沢賢治のような本。途中までは退屈だったのだが(賢治言語のひとつひとつの解読など)、後半になっておもしろくなってきた。

と言ってもここで書くとネタバレになってしまうのでちょっとだけ。真偽についてはこれからゆっくりと。ウフフ。

賢治が特別に気にかけていた人(恋を含め)は、妹のとし子だけだったか。性欲は重要なファクターだったか。賢治やとし子にとっての信仰とは。『銀河鉄道の夜』にタイタニック号事故がどのように反映されたのか。最終稿でなぜブルカニロ博士が消えたのか。カムパネルラは誰だったのか。どこにでも行ける切符とは何だったか。など、など。

●宮沢賢治
『宮沢賢治コレクション1 銀河鉄道の夜』
『宮沢賢治コレクション2 注文の多い料理店』
『宮沢賢治コレクション3 よだかの星』
草野心平『宮沢賢治覚書』
横田庄一郎『チェロと宮沢賢治』
ジョバンニは、「もう咽喉いっぱい泣き出しました」
6輌編成で彼岸と此岸とを行き来する銀河鉄道 畑山博『「銀河鉄道の夜」探検ブック』
小森陽一『ことばの力 平和の力』
吉本隆明のざっくり感


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